通販で販売されたベルギー発の人気高級チョコレートブランド「ピエールマルコリーニ」のバレンタインチョコレートが指定の日時までに届かず、同ブランドを国内で輸入・販売する「THE CREAM OF THE CROP AND COMPANY(以下CCC)」は公式サイトに謝罪文を掲載し、返金対応することを明らかにした。しかし、バレンタインのチョコレートだっただけに購入者からは《返金だけでは済まされない》といった厳しい意見も少なくない。
ツイッターでは、2月11日頃から《バレンタイン用に予約したピエールマルコリーニのチョコが届かない》といった投稿が見られるようになり、実は同日にCCC公式サイトに「現在、ご注文いただいた商品の出荷に遅れが発生しており、ご指定日時にお届けができない可能性がございます」との報告文が掲載されていたことが発覚。《遅延の連絡を購入者個人に連絡せず、公式サイトに掲載ってどういうこと!?》など批判が殺到した。
また、遅延の知らせが掲載された電話やメールに問い合わせても、《繋がらない》《返信がない》といった報告も相次ぎ、さらには《メールしても何の返信もなかったのに、13日発送15日到着の連絡がいきなり来た。何の嫌がらせですか?》など、バレンタインデーまでにチョコが間に合わない購入者が数多くいることも明らかとなった。
他にも《注文したバレンタインセレクションじゃないものが届いた》や《届いたチョコを確認したら梱包が雑かも?》《楽しみにしていたバレンタインが台無し》といった報告まであり、ツイッターでは《#ピエールマルコリーニ詐欺》なるハッシュタグまで登場する事態となったのだ。
これを受けてCCCは「一部のお客様に大変ご迷惑をお掛けした事を、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。遅延が発生した原因を「バレンタインデーに向け万全な態勢で臨む準備をしておりましたが、予想を大きく超えるご注文をいただき、物流倉庫における商品出荷業務が逼迫した事」と説明している。
「人気のチョコレートブランドが、バレンタインの注文が殺到することを予想できないというのはお粗末と言われても仕方ないかもしれません。物流倉庫における商品出荷業務が逼迫していたとしても、それは事前に把握できているはずで、遅延が発生するのならバレンタインの前々日に連絡するのではなく、もっと前もってキャンセル対応などができたでしょう。クレームへの対応も含めてあまりにもずさん過ぎました」(ITジャーナリスト)
いまだ購入者の怒りの声が収まる気配はない。
(小林洋三)
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