藤田ニコルもイラついた!?「Clubhouse」ブーム終焉が早まるこれだけの理由

 昨年3月にサービスがスタートしたアメリカ西海岸発の音声SNS「Clubhouse」が、今年に入り日本国内で爆発的な勢いで大流行している。招待制であるため、某フリマアプリなどでは招待してもらえる“権利”が売買されていたほど。果たして、このアプリは新たなSNSのメインストリームになり得るのだろうか?

「Clubhouseはトークルームを作った主催者とゲストとの会話を聞いて楽しむ招待制の音声SNSで、簡単に言えば、誰でもラジオの生放送ができるアプリといったところでしょうか。現在、多くの著名人が参加し、アーカイブの残らない”ここだけの話”を繰り広げており、またリスナーも挙手ボタンをタップして認められれば有名人との会話に参加できるため、話題となっているのです」(ITジャーナリスト)

 当初は招待枠が利用者1人につき2人までで、また「iOS」限定アプリで日本語でのサービスもなかったことから日本では無名だったが、1月下旬に入って突如として有名人らがSNSでClubhouseをやりはじめたことを発信し、急激に利用者が増えていった印象だ。

「Clubhouseがここまで大流行した理由はいくつかあるのですが、1つは招待制であるため選民意識を満たしたい流行に敏感なアーリーアダプターと呼ばれる層が大挙して押し寄せたこと。もう1つはYouTubeに乗り遅れた有名人たちが、今度こそは出遅れまいと、こぞって参加していること。そして、利用規約で録音禁止・メモ禁止となっているのでルーム参加者のみがトークを聞けるという密室性も利用者たちを喜ばせている理由の1つでしょう」(前出・ITジャーナリスト)

 ただし、今後ClubhouseがSNSのメインストリームとなるのは難しいとの見方もある。

「このアプリは喋るネタのないほとんどの利用者が、リスナー側に回ってしまう傾向にあるためです。ウケる発信者もかなり限定されることから、今は目新しさから有名人も多くのルームを作っていますが、飽きてしまえばすぐに廃れる可能性は十分にあると思います。人気が落ち着いてきたら、Clubhouseは有名人とファンとの交流や告知、ビジネス系のセミナーや講義などの利用に限定されてくるのではないでしょうか」(前出・ITジャーナリスト)

 また、録音などを禁止するルールで“密室性”が担保されているかと思いきや、すでに週刊誌ではClubhouse内の会話が記事化されているのが現状だ。2月8日にはモデルでタレントの藤田ニコルが、《クラブハウスで話した事が週刊誌の記事になるっぽくて少しイラ》とツイートしているが、芸能人もソッポとなれば、ブームが終焉するのは意外と早いかも!?

(小林洋三)

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