美女ゴルファーの極限バトル(2)原英莉花らモデル体型のジャンボ軍団

 小祝と松田の「ツアー初優勝」に燃える意気込みと練習量は評価するも、彼女たちの戦いぶりに一抹の不安を感じているのはゴルフジャーナリストの宮崎紘一氏だ。

「もう一皮むけるためにも、海外武者修行をしてほしかった。プロ野球では『2軍の活躍よりも、1軍のヒット1本』なんてたとえを聞くが、ゴルフも格上相手との実戦を通して引き出しを増やすことが将来につながる。その点、新垣は2月に米女子ツアー2試合に参戦している。今季初シード組の初勝利を飾り、一歩、抜け出す活躍をしてもおかしくありません」

 新垣と同様、プロ2年目、ジャンボ軍団の原英莉花も海外武者修行に挑戦。身長173センチから繰り出される豪快なドライバーショットが武器だ。ゴルフ雑誌「ALBA」の表紙で披露したような抜群のスタイルの話題が先行するが、実力も折り紙付き。昨年はQT117位ながら約2937万円を稼ぎ、賞金ランク38位でシード権をつかんでいる。

「原(英)は今年2月に米女子ゴルフの『ISPSハンダ豪州女子オープン』に推薦出場し、2日目に首位から5打差の17位でスタートするも、『79』と崩れ、新垣とともに予選落ちした。ただ、自慢のスイングに磨きがかかり、随所で観衆を魅了していた」(ツアー関係者)

 それもそのはず、師匠のジャンボ尾崎のもと、元日とその前後ぐらいしか休まず練習に明け暮れていた。

「ゴルフ界の“虎の穴”とも呼ばれるジャンボ邸といえば、敷地面積が約1万坪で、グリーンやバンカーばかりか、近代的なトレーニング施設やクラブ工房まで併設されている。名物の砂場ダッシュで下半身を鍛え、ジャンボ考案の特殊なクラブを振ってヘッドスピードのアップを図っています。ジャンボから『1勝ぐらいじゃ祝勝会はしねえぞ』と言い渡されているそうで、本人は『賞金女王を目指す』ときっぱりと公言しているとか」(ゴルフライター)

 高校時代から通い続ける原(英)に交じり、昨年からスイング改造に取り組んでいるのが、プロ5年目の野澤真央(22)とルーキーの脇元華(21)だ。

「QT56位の野澤は、若手の登竜門の一つ、2月の『グアム知事杯』で優勝し、4月の『ヤマハレディース』と5月の『ほけんの窓口レディース』の出場権を得た。一方のQT23位の脇元は今季の注目株です」(スポーツ紙記者)

 スポーツ紙カメラマンも、ジャンボ軍団のスタイリッシュな3人娘を楽しみにしている。

「師匠譲りの豪快なティーショットも見たいが、コース内のスリーショットは間違いなく映える。水泳経験のあるボーイッシュな野澤は身長168センチで手足が長く、174センチの脇元は中学生時代にモデルのオーディション経験があり、そこに原(英)が加われば、より華やかさが際立つからね」

 さらに今季は、中嶋常幸が主宰する「ヒルズゴルフ・トミーアカデミー」育ちの若き塾生たちがグリーンを彩り、ジャンボ軍団と激突する。LPGA関係者が解説する。

「中嶋が『次世代の日本ゴルフ界を担う選手を育成したい』という熱意から12年に開校。2年ごとに入塾テストがあり、その1期生の一人が昨季の米女子ツアーで2勝した、世界ランク6位(3月5日現在)の畑岡奈紗(20)です。今季から畑岡を追うように米ツアーの世界に飛び出した山口すず夏(18)は2期生。宮里藍、畑岡に続く女子高生プロとして2月にデビューした」

 2人とも小柄ながら下半身のバネが鍛えられていて、ショットの安定性は折り紙付きだ。特に畑岡は米メジャータイトルに照準を合わせているそうで、

「今季から藍ちゃんのご主人がマネージメントでサポートをしている。藍ちゃんと二人三脚で世界ランク1位に輝いた経験を持つだけに期待が膨らみます。2年目の今季は、フロリダのデイトナビーチという街に家を購入。オフにはフロリダのディズニーランドでリフレッシュするなど、充実ぶりが感じられる」(LPGA関係者)

 世界を股にかけた、ジャンボとトミーの“代理戦争”からも目が離せない。

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