注目資格「スローライフ・マイスター検定」でストレスフリーな生活習慣を学ぶ

 コロナ禍でテレワークが浸透し、大都市圏から地方への移住を検討する人も増えている中、にわかに注目を集める「スローライフ」という生き方。

 スローライフと聞くと、真っ先に田舎暮らしを連想する方は多いかもしれません。その定義については諸説ありますが、本来は利便性を損なうことなく、心の充足を得るための生活習慣を指し、都会にいながらでも実践できる生活様式を指します。

 今回ご紹介する「スローライフ・マイスター検定」を通して、じっくりとスローライフを学んでみてはいかがでしょうか。

 それでは例題を見てみましょう。

〈問1〉農薬や化学肥料に関する基準を守って栽培された綿花のことを【1】オーガニックコットン、【2】シャイニーコットン、【3】ピマコットン、【4】デシコットンのうち何という?

〈問2〉モグラが土を掘っているところを偶然見かけた際、とるべき最も適切な行動は【1】頭を撫でて可愛がる、【2】家に連れて帰って飼う、【3】遠くから静かに見守る、【4】モグラを取り出して土を埋め直すのうちどれ?

 実際の問題はコンピューターを使った多肢選択式で出題され、試験開催地は全国47都道府県のテストセンターとなっています。例題の答えは〈問1〉が【1】、〈問2〉が【3】です。

 私は3年ほど前に受験しましたが、難易度的には検定の参考書籍や問題例を参考に、スローライフの考え方を身につければ、難なく合格できるかと思います。私自身、勉強を通じてこの検定の理念に共感できるところが多数ありました。

 例えばこの検定では、地球温暖化の原因とされるCO2の排出量を少しでも減らすために、近場への交通手段として「徒歩や自転車の利用」を推奨していますが、私も移動手段は基本的に自転車です。気分転換にもなるうえ、小回りが利くため移動時間の短縮につながることも多く、このコロナ禍においては公共交通機関を使わないことで感染リスクを低減にもつながりますからね。

 私にとって自転車は、利便性やエコへの配慮、心の充実感など、さまざまなスローライフ的価値観に沿った移動手段と言えます。

 スローライフはストレスの軽減にもつながります。企業向けにメンタルヘルスのコンサルティングを行う「ピースマインド」の調査によれば、ビジネスマンはストレスを抱えることによって、生涯平均で約6000万円もの経済損失を被っているそうです。

 そう考えると、スローライフの概念や価値観をもとにしたコンサルタントも一定の需要が見込めそうです。

 例えば、営業先を回るのに自転車の活用を提案したり、在宅勤務中の社員にストレスフリーな生活習慣をアドバイスしたりと、この資格保有者ならではの改善策が見つかるはず。

 スローライフを学んで、自分や地球に優しい働き方を探してみるのもいいかもしれません。

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鈴木秀明(すずきひであき)/81年生まれ。東京大学理学部、東京大学公共政策大学院を経て資格アドバイザーに。取得資格数は約700。

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