「菊川怜を特別扱いしなかった」小倉智昭、東大祝辞の話題で露呈した矛盾

 小倉智昭の発したセリフに多くの視聴者が呆気にとられたようだ。4月15日放送の情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)では、4月12日に行われた東京大学の入学式を特集。世間で話題になっている上野千鶴子・東大名誉教授の祝辞について特集した。

 上野氏は東大の女子学生について、大学名を訊かれた際に「東京…の大学」と答えるとのエピソードを紹介。その理由は「東大と言えば引かれるからだそうです」と語るなど、日本の最高学府である東大にも性差別が根づいている現状に警鐘を鳴らした。

 祝辞のVTRを受けてスタジオでは、進行担当の伊藤利尋アナが「東大の女子学生だというところで引かれてしまう空気があることは、我々の(番組放送前の)打ち合わせでもたしかにあるんじゃないかという空気があった」と、番組の舞台裏を明かしていた。その上で番組MCの小倉に話を向けたのだが、その場面について女性誌のライターが呆れた様子で語る。

「小倉は17年9月まで『とくダネ!』でアシスタントを務めていた東大工学部出身の菊川怜を例に挙げ、『さすがだなと思う面もあったり、東大でもこういうこと知らないんだと思う面もあったりしてね、特別扱いはそんなにはしなかった』と語りました。しかし実際には菊川の東大卒をさんざんイジりまくっていたシーンは枚挙にいとまがなく、いったいどの口が言うのかと驚きましたね」

 たとえば16年5月10日の放送では、とある事件に関連する微分方程式を目にした菊川が「朝飯前ですね」と語ると、嫌味っぽく「これが朝飯前だと言われた私は、このニュースはただ単に不愉快なニュース」と捨てゼリフを吐いていた。また17年4月28日の回では、結婚を発表した菊川にくす玉を割らせたものの、その中からは《祝 脱・独身》との垂れ幕が現れて物議を醸した。

「これらのコメントや垂れ幕は、まさに東大女子イジりであり、性差別そのものでしょう。ところが小倉はそういった過去を全部すっ飛ばして『特別扱いはそんなにはしなかった』と語っていたのですから、これが無意識なら意識して発言するよりもよっぽど問題ですよ」(前出・女性誌ライター)

 上野氏は自身が大学生だった50年前から、性差別の状況は変わっていないと語っていた。その上野氏より1歳年上の小倉もどうやら、50年前そのままの感性なのかもしれない。

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