屋外の“性的行為”が風物詩に!? 満月の夜に風紀が乱れる伝説の島とは?

 日本人にも人気のビーチスポットが数多く存在するタイ。観光客受け入れが本格的に再開されるまではもうしばらく時間がかかりそうだが、なかでもプーケットと並ぶリゾートアイランドとして有名なのがタイ南東部にあるサムイ島。この近くにあるパンガン島では月一度、満月の晩にビーチ全体がクラブと化して若者たちが大騒ぎをする。

「フルムーンパーティ」と呼ばれるそのイベントは夜通しで行われ、各ビーチにDJブースがあって明け方までハウスミュージックやヒップホップ、レゲエといった音楽が大音量で流される。クラブ好きや音楽好きの間ではスペインのイビサ島、南インドのゴア、そしてこのパンガン島が“世界3大レイブスポット”として聖地化。コロナ前は毎月のように欧米各地から大勢の男女たちが訪れていた。

 でも、ただ盛り上がるだけではない。なかには酔った勢いで乱痴気騒ぎを起こす連中も多く、この島ではそういった者たちを見かける。近年はタイ当局が取り締まるようになったが、それでも踊っている最中に上着を脱いで豊満なバストをさらけ出す女子もいれば、ビーチの外れや木陰などの屋外でそのまま性的行為を始めるカップルも当たり前のようにいて、それが風物詩のようになっていたほどだ。

 フルムーンパーティの時期には毎月数万人が島を訪問。彼らに交じって日本人の若者の姿もよく見かけ、欧米男子との一夜の交流を目当てに来ていた女子もいたほど。実際にハグやキスをされてもノリノリな女性ばかりで、そんな雰囲気が好きでリピーターとなっていた者たちも珍しくなかった。

 とはいえ、今年3月以降はコロナの影響でフルムーンパーティは中止したまま。現在はかつての静かな南国の島へと戻っている。

 ただし、観光客の受け入れ再開に合わせて復活する見込みで、かつてのにぎわいを取り戻す日もそう遠くはないだろう。最近は満月の時期以外にもビーチでパーティが行われ、その雰囲気を垣間見ることができる。

 踊るのはちょっと……という方も遠目から眺めるだけでも目の保養になるため、中高年でも意外と楽しめるはずだ。

(高島昌俊)

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