斎藤佑樹の身辺が騒がしくなってきた。プロ10年目の今季、一軍登板ナシのまま終わりそうだが、彼に対する情報が“意味シン”なのだ。
「右ヒジの故障を抱えていたことがわかりました」(スポーツ紙記者)
直近の登板は、10月16日の巨人二軍戦。3番手でマウンドに登ったが、1イニングももたず、2/3回を投げて被安打4失点5と炎上。1対3と僅差の緊張感が続いていた好ゲームがブチ壊しとなってしまった。
「斎藤の防御率は9点台。でも、一軍もAクラス浮上の可能性がなくなっており、来季を見据えたテスト登板のような昇格もあり得ると思われていました」(球界関係者)
他球団ではベテラン選手に「来季の構想外」を伝えるなど、球界のニュースは人事に関する話も多くなってきた。当日の「自責点5」の炎上登板から「そろそろ、斎藤も!?」の雰囲気も色濃くなってきた。
「このままいけば、2017年に1勝を挙げて以来、3年連続で一軍での勝ち星ナシとなります。現役続行の危機はここ数年、ずっと囁かれてきました」(前出・スポーツ紙記者)
10月29日のオリックス戦後、チーム編成を統括する吉村浩ゼネラルマネージャーが取材に応じ、斎藤の今後について答えている。今季はシーズンを通して右ヒジの痛みに悩まされていたという。詳細については明かさず、手術などの治療法についても、「検討しているという感じ」とはぐらかしていたが、
「右ヒジの靱帯を損傷している可能性もあります。かなりの重傷」
との情報も聞こえてきた。
その通りだとすれば、一刻も早く、トミー・ジョン手術など治療に専念させるべきだろう。
「トミー・ジョン手術といえば、近年では大谷翔平の例もあります。『1年は投げられない』という通説もあり、医師が一定期間のピッチング練習を禁止させます。医師が投球練習の再開にゴーサインを出したとしても、大谷を見れば分かる通り、復帰してすぐに元通りの投球ができるわけではありません」(前出・スポーツ紙記者)
もし来シーズンを棒に振れば33歳で2022年の開幕を迎えることになる。手術以外の治療法も模索しているのかもしれない。しかし、その治療法を含めた今後に関する情報は一切出ていない。本当に手術の必要がないのであれば安心だが、ここに、いつもの“引退危機”がどうしても重なってしまう…。日本ハムは斎藤の右ヒジについて、改めて説明する必要がありそうだ。
(スポーツライター・飯山満)