世界的ブームでW杯も開催!「けん玉検定」で腕を磨いてビジネスシーンに活用

 先日、日本でとある競技のW杯が開催されていたのをご存じでしょうか。

 その競技とは「けん玉」。けん玉発祥の地とされている広島県廿日市では不定期にW杯が開かれており、世界中のけん玉プレイヤーたちが集結します。今年は8月22日から2日間にわたってオンラインで開催されました。

 今や、けん玉は世界的に親しまれているスポーツ。今から7年ほど前、来日していたアメリカのプロ・スキーヤーがお土産としてけん玉を持ち帰り、そこから現地のストリート文化に「KENDAMA」として広まったそうです。

 その後はカナダ、ルーマニア、エストニア、イスラエル、台湾などにも広まり、そうした海外人気の後押しを受け、逆輸入のような形で日本でもブームが再燃したと言われています。

 そこで今回ご紹介するのが「けん玉検定」。いつもなら例題に移るところですが、この検定は実技試験のみ。そのため今回はけん玉に関するクイズを出題します。

〈問1〉先ほど、けん玉発祥の地は廿日市と紹介しましたが、16世紀のフランスの玩具がルーツとされる説もあります。その玩具の名前は【1】ジャグジェラ、【2】ビルボケ、【3】バレロ、【4】カップ&ボールのうちどれ?

〈問2〉けん玉は十字状の「けん」と穴のあいた「玉」で構成されていますが、けんを床に置き、玉を持ってけんを穴にさす技の名前は【1】どじょうすくい、【2】さか落とし、【3】宇宙遊泳、【4】たこやきのうち何という?

 クイズの答えは〈問1〉が【2】、〈問2〉が【1】となっています。

 試験区分は「メダルチャレンジ」「ベーシック」「アドバンス」「エキスパート」「マスター」の5クラスに分かれ、それぞれのクラスに3級から1級までのレベルがあるため、全部で15段階に及び、試験は全国のけん玉販売店やけん玉教室などで開催されています。

 冒頭でもお伝えしたように、けん玉は世界大会なども開かれているため、プロ級の腕前になれば賞金を狙えるチャンスもあります。

 大道芸人のように、けん玉の路上パフォーマンスで稼ぐことも夢ではありませんが、警察や土地所有者の許可が必要なこともありますので注意しましょう。いちばん手っ取り早いのはやはりユーチューブなどの動画サイトで発信する方法。現在、国内外では多くの「けん玉ユーチューバー」が活躍していますが、今後もますます増えていくでしょう。

 けん玉はビジネスシーンでも役立ちます。

 例えば、ズーム会議などのアイスブレイク(参加者の緊張をほぐすために行うレクリエーション)に活用したり、集中力を高めるために、始業前のルーティンに取り入れたりしてみてもおもしろいですね。

 また、けん玉は自然と膝の曲げ伸ばしをするためスクワットと同じ効果が期待できます。在宅ワークで運動不足を実感している人は、この検定を目標に、けん玉を始めてみてはいかがでしょうか。

儲かる指数:65

鈴木秀明(すずきひであき)/81年生まれ。東京大学理学部、東京大学公共政策大学院を経て資格アドバイザーに。取得資格数は約700。

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