職場の「困った後輩」を前向きな言葉で戒める方法

 深刻な人材不足に悩む企業は新人にも甘くなりがち。辞められたら困るので、ミスがあっても昔のようにガツンと叱ることもままなりません。ちょっと強めに言おうものなら「パワハラ!」と人事部にかけ込まれるのがオチ。かといって、手をこまねいているだけではこちらのストレスはたまるし生産性もゼロ。少なくとも鬱憤を晴らしたい……そんなときは、ディスっているのになぜか前向きに聞こえる「イヤミ語」の出番です。実際に職場で使用されている例を、いくつか紹介しましょう。

■仕事ができない人⇒大物、型破りな人
「アポを入れるように言ったのに、いつまで経ってもやらない。揃えておくように言った資料を探しにもいかない。しばらくしてから『あの件、どこに行けばいいですかね?』なんて言ってる初動の遅いヤツ。部内では諦め半分で『彼、大物だから…』と呼んでます」(36歳・営業)

■ひと言多い人⇒論客
「高学歴の同僚は、意見を求められると忖度せずにズバズバ言っちゃう。本人のいないところでは『論客』って言われてます」(26歳・IT)

■意見がない人⇒中立的な人
「何を聞かれても『こっちでいいかも…』と日和見主義。あとで文句すらも言ってこない、究極の何も意見がない子がいる。最近は、意見を求めるのをやめて『彼は中立だから』とノーカウント」(34歳・広告代理店)

■常識のない人⇒子供心を持った人
「目上の人と話してるのに『うん』って返答しちゃう20代の同僚! 一緒にいてヒヤヒヤしてしまう。まだ学生ノリな彼女は『子供心を持った人』とみんなにイジらている。本人も『そうなんですよ』だって?」(36歳・IT)

■文句が多い⇒志が高い
「後出しジャンケンで、結果の出たものに対して『もっとこうすればよかったのに』みたいな文句ばかり言う男。ほかの上司に『◯◯さんって志が高いですよね』って言ったら意味を察してくれました」(25歳・映画宣伝)

 とりあえず、相手に勝ちを譲るのが「大人のゆとり」というものです。イタズラに対抗意識を燃やすことなく、自分の評判も下げしまわぬように、気をつけて使ってください。

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