ブームが続くランニングの”健康リスク”とは?

「ダイエットのために…」「友人に誘われて…」「ブームで楽しそうだから…」など、ランニングを始める動機はそれぞれでも、続けるうちにハマってしまい、朝ラン、夜ラン、休日ランと「時間があれば走る!」なんて人は多いのではないだろうか。そんな人はもちろん、これから始めるという人にもぜひ知ってもらいたいのが、ランニングの”健康リスク”。実は、ランナーの多くが発症するスポーツ障害があるというのだ。

 マラソンランナーを専門にトータルサポートするランナート代表である木村誠さんの著書『ランニングの成功法則』(主婦の友社刊)によると、ランナーが抱える痛みの臨床データで圧倒的に多いのが「膝痛」なんだとか。とくに、「ランナー膝(腸脛靭帯炎)」がトップだったそう。これは、ランニング中や後で、主に膝の外側が痛んでしまうスポーツ障害。さまざまな要因があるが、木村さんは対策のひとつとして、「ふくらはぎのストレッチ」を第一に挙げている。

 また、NPO法人ニッポンランナーズのヘッドコーチである齊藤太郎さんの著書『ランニングと栄養の科学』(新星出版社刊)にも、「ケガのリスクはトレーニングのやりっぱなしにあり、練習後はしっかりと身体を回復させるためのケアと、疲労回復を促すような練習メニューの工夫としてストレッチなどが必要になる」と書かれている。

 さまざまな健康効果があり、クラブ活動などによるレジャー面での楽しみもあるランニングは、強度を変えていけば生涯スポーツにもなり得る。そのためにも、リスクを踏まえて事前に対策し、ハッピーなランニング・ライフを送りたいものだ。

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