「おまかせ定期便」終了で囁かれるZOZO”瓦解“の始まり

 ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOが、3月いっぱいで「おまかせ定期便」を終了することを3月25日にサイトで告知したが、これにより本格的に経営状況を不安視する見方が広まっている。
 
「『おまかせ定期便』は、利用者の好みにあった服5~10点を定期的に届け、気に入ったものだけを購入できるサービス。昨年2月にスタートさせたばかりだったが、わずか1年余りで終了することになった。斬新な取り組みだけに当初は話題になりましたが、注目だけで終わってしまった感じですね」(アパレル関係者)

 SNSでは今回のサービス終了について、《勝手に服をコーディネートしてくれるから重宝していたのに》や、《欲しいものだけ買えばよかったから便利だったけどな》など惜しむ声がある一方、《応援するつもりでサービス開始からずっと使ってたけど、一回も買わなかった》《ぶっちゃけ届く服が毎回微妙で、送り返すのが面倒になってた》など“使えない”とする否定的な意見も少なくなかった。
 
「もともと、それほど大きな利益を生むビジネスではないサービスだけに定着はなかなか難しいと見られていましたが、想像以上に早く手を引いた形です。改善しながらもう少し様子を見てもよかったのではないかという話も聞こえてくる。ただ、『ZOZOスーツ』の失敗やプライベートブランドの低迷で19年3月期に赤字を計上する見込みだけに、余計なサービスは即切らなければならないほど、経営状況が悪化しているのではないかという見方も広がっているんです」(ファッション誌編集者)

 前澤友作社長についても近ごろ、コレクションとして収集していたと見られる絵画の一部が、個人オークションを請け負うサザビーズ香港に相次いで出品されているのではと、ネットで話題になっている。
 
「前澤社長は過去のファッション誌などのインタビューで、“アートは一度も売ったことがない”“コレクションし続ける”などと豪語していましたから、絵画を手放したという情報が事実であれば、ただならぬ何事かが起きていてもおかしくはない。そんな風評が、ますますZOZOへの懸念を広げているんです」(経済ジャーナリスト)

 多くのZOZOユーザーのためにも、「おまかせ定期便」の終了が瓦解の始まりとならないことを願いたい。

 (小島洋三)

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