はなまるうどん「かけ小」が220円に!ファンのショックは値上げ額では測れない

 大手うどんチェーンの「はなまるうどん」は、5月26日から「かけ(温)」うどんの価格を小・中・大それぞれ70円値上げすることを発表した。これまで150円(税抜き、以下同)だった「かけ」の小は220円と約1.5倍の値上げとなり、大幅な価格の上昇に驚きが広がっている。

「同チェーンを運営するはなまるは、『昨今のマーケットや飲食業界を取り巻く環境の急激な変化により、企業努力のみでは現行価格でご提供を維持することが困難となりました』と値上げの理由を説明しています。新型コロナウイルスの影響でライバルの『丸亀製麺』は4月の売上高が前年同月比55.3%と大幅に減少していることが明らかとなっており、『はなまるうどん』の3月、4月の売上高はまだ明らかになっていませんが、相当厳しい数字になっているのではないでしょうか」(経済ジャーナリスト)

 なお、「はなまるうどん」の「かけ」が値上げされるのは今回が3回目で、小は2013年に105円から130円に、2019年には130円から150円と値上げされている。2013年に25円値上げされた際にも《105円で食べられない「はなまるうどん」に価値はない》など辛辣な意見も多かったことから、今回の大幅な値上げにはさらに厳しい意見が寄せられると予想される。

「コロナの影響に加え人件費や仕入れ価格の上昇など、値上げしなければならない事情は察するに余りありますが、今まで食べていた同じものが純粋に値段だけ70円上がるというのは消費者的には納得できないところだと思います。ライバルの『丸亀製麺』では『かけうどん』(並)を273円で提供していますが、麺の量は『はなまる』の『かけ小』よりも少し多いといわれているので、これまでの圧倒的な価格差がなくなったことで『丸亀製麺』に客が流れるのではと指摘する声も見られます」(経営コンサルタント)

 70円の値上げが客離れを招く可能性も!?

(小林洋三)

ビジネス