“松本ローン”の融資条件に暗い影「ダウンタウン2世」の壮絶末路と自己破産

「松本人志さんが示した融資条件に“おもろいやつ”というのがありましたが、融資の判断は松本さん任せというわけではないそうです。吉本興業のマネージャーも審査に関わっているそうで、そんなに“おもろないやつ”でもそれなりに仕事が見込める芸人が融資を受けたという話を聞いています」(放送作家)

 新型コロナ感染拡大に伴い、全国のイベントが中止になり、劇場公演もまともに開催できない状況。仕事を失った若手芸人を救おうと、ダウンタウンの松本人志は、「無利子無担保」「1人上限100万円」「返済期間は5年」という破格の条件でお金を貸し出すプランを発表。一部メディアでは融資の総額は「10億円規模」と報じられ、巨額のポケットマネーを投じる“男気”は各業界から賛辞を集めた。

 一部メディアによると、すでに多くの若手芸人が融資を申し出ているそうだから、松本一人で審査するわけにもいかず、吉本興業のスタッフが審査に関わるのは当然の話かもしれない。

「審査では今後どれだけ仕事が入るのか、つまり“返済能力”が重視されます。また、お笑いの実力とともに重要視されるのは、ふだんの素行。とくに酒とギャンブルに溺れているとの情報が少しでも耳に入ったら貸さないということ。そりゃあ、貸し倒れになったら、松本さんが被害をこうむるわけですから審査が厳しくなるのは当然ですよね」(前出・放送作家)

 この“松本ローン”の審査に暗い影を落としている芸人がいるという。在阪のテレビ関係者が明かす。
「借金と聞いて、まず吉本関係者の脳裏に浮かぶるは伝説の漫才コンビ・りあるキッズでしょう。このコンビは1996年に放送された『輝く日本の星!?次代のダウンタウンを創る』という番組で結成され、安田がボケ、長田がツッコミを担当。当時は2人とも11歳の若さでしたが、やはり“未来のダウンタウン”という売り出し方も功を奏して関西の劇場やローカル番組にも頻繁に出演。『M-1グランプリ』の決勝にも出場するなど、順風満帆そうに見えましたが、2014年に突如、解散となってしまったんです」

“ダウンタウン2世”が空中分解した理由はツッコミ担当・長田の“素行不良”だった。前出のテレビ関係者が続ける。

「デビュー当時から甘やかされていましたからね。まだ中学生だった時に、年上の“後輩”に向かって『これとっとけや!』とお年玉を渡したのは有名なエピソードです。それだけならまだしも、女性遊びも覚えて、『タレ』(※女性を示す隠語)なんて言葉をしょっちゅう使っていましたからね。いちばん大きかったのは“闇ギャンブル問題”。ポーカーにハマって芸人の先輩や後輩から金を借りまくって借金総額は1億円近くにふくらんだとか」

 コンビ解散後、ボケ担当の安田はほそぼそとピン芸人として活動を続けているようだが、ツッコミの長田はどこにいるのか。古くから長田を知るお笑い関係者が語る。

「コンビ解散後も大阪のスナックや地域のお祭りなど、営業の仕事で食いつないでいたそうです。やつれるどころか、リアルきっず時代よりも太っていましたよ。『お前、それ借金太りやないか』なんて突っ込まれていましたから。最後に見かけたのは1年くらい前ですかね。どうやらとっくに自己破産したそうで、お金を貸してた友人からは『ふざけんな!』と猛バッシングを浴びて、また行方をくらましたそうです。こういう輩がいるから、いつまでたっても芸人の地位が低く見られてしまうんですよね。そういう意味でも、今回の松本さんの融資プランに長田の一件が影響しているのは間違いないでしょう」

 松本人志のポケットマネーが、本当に苦しんでいる芸人に渡るよう、陰ながら見守りたい。

(近田ラリー)

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