だから「ポツンと」に勝てない!? 意外な「イッテQ」ファミリーヒストリー

 日曜夜8時にシノギを削る2大人気バラエティー番組。視聴率トップの座を「ポツンと一軒家」(テレビ朝日系)に奪われることが増えた「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)。とくに最近は新型コロナウイルスの影響でロケができず、苦しい状況が伝わってくる。だが同番組は、かつての“抱かれたくない男”ランキングの上位常連だった出川哲朗を国民的芸人に仕立て上げたといっても言い過ぎではない。

 ここ数年は、優しさに満ちあふれたロケが好評を博して、“愛されおじさん”となっている出川。「あの人柄の良さは育ちの良さが影響している」と分析するのは、芸能ジャーナリストだ。

「実家は神奈川県横浜市にある創業120年超えの老舗海苔問屋・株式会社蔦金商店。創業者は曽祖父の出川金蔵さんで、スゴい人です。江戸時代に川崎市の新田開発に携わった有力な一族で、地主でした。血縁者には政財関係者が多く、曾祖父の三鬼鑑太郎さんは元衆院議員。岩手軽便鉄道の元社長です。この岩手軽便鉄道は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』のモチーフ。大叔父の三鬼隆さんは、八幡製鉄の初代社長。日本製鉄の社長も務めました」

 蔦金商店は現在もおよそ20人の従業員を抱え、兄の雄一郎さんが4代目代表取締役として経営している。

 幼少期は5階建てのビルに住んでおり、“哲朗おぼっちゃま”専任の家政婦がいたという。だが、スーパーリッチな生活は高校3年生で終わることとなる。

「出川の父が先物取引で大きな借金を抱えて、会社の経営が傾きかけたそうです。その後は、商売も家計も火の車だったとか。なんとか銀行の融資を受けて持ちこたえたのですが、出川にとってはかなりトラウマになったのでは……」(芸能ライター)

「イッテQ!」の人気コーナー「出川イングリッシュ」で出川と一緒に海外へ渡り、完ぺきな英語でコーチングしているタレント・河北麻衣子も、スーパーお嬢様だ。

「“出川ガール”の河北さんですが、アメリカニューヨーク出身で、実家はマンハッタン。隣に住んでいるのは歌手のビヨンセ、近所に俳優のロバート・デ・ニーロが住んでいるそうです。曽祖父母の父は吉田松陰の松下村塾出身でサンフランシスコ領事を務めたことがある河北義次郎さん。お父さまは会社経営者で、お母さまはファッション関係者。華麗なる一家です」(前出・芸能ジャーナリスト)

 イッテQファミリーにはセレブが多い。実はいとうあさこのファミリーヒストリーを見れば、そのお嬢様ぶりがよくわかる。

「父は東京大学法学部出身で、某大手銀行の元常務。東京渋谷区の実家は、令嬢と呼ぶにふさわしい広大さだと言われています。雙葉小学校、雙葉中学校・高等学校を卒業した“雙葉ブランド”の持ち主で、19歳で家出するまでは、常人とかけ離れた生活をしていたそうです」(前出・芸能ジャーナリスト)

 セレブな子ども時代の片りんも見せず、全身全霊でハードロケにアタックしていたイッテQファミリーたち。「ポツンと一軒家」を超えるには、海外ロケの再開といっそうのハングリー精神が求められるのかもしれない。

(北村ともこ)

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