4月17日早朝、トルコのガラタサライに所属するサッカー日本代表DF長友佑都がYouTubeで自身のチャンネル「Nagatomo Yuto」を開設していたことが、一部ニュースサイトで伝えられた。長友は第1回目の動画投稿からわずか15時間にして6000人以上の登録者を獲得。さかのぼること4月9日には中川翔子が「中川翔子の『ヲ』」を開設して、こちらはすでに5万人以上のチャンネル登録者をゲットしている。
「芸能人が次々とYouTubeに参入していく中で、苦戦を強いられるケースは珍しくありません。かつてバラエティーの女王として名を馳せた山田邦子は、今年2月に自身のチャンネルを開設したものの、なかなか注目されず、あるニュースサイトでは『登録者数が550人という悲しい結果』と報じられました」(芸能記者)
そんなYouTube戦国時代において、業界内でジワジワと注目を集めつつあるのが「たけし軍団」ダンカンのYouTubeチャンネル「ダンカン Youtublog」だ。
ダンカンと一緒に仕事をした経験がある放送作家がその魅力を語る。
「業界人の間では『絶対に見るべし!』と話題になっています。ダンカンさんご自身がブログに『脱力系』と紹介しているように、かなりゆるい内容です。4月12日頃にアップされたテスト動画では、2匹の猫をだっこしては嫌がられて逃げられたり、およそ1分半にわたってカメラの前で靴紐を結ぶという“らしさ全開”のシーンも見受けられました。その翌日にアップされた『食べたサンマを立派な姿にして成仏させよう!』には息子の虎太郎君も登場。食べて頭と骨だけになったさんまの塩焼きに、紙粘土で肉付けをしてあげようという企画ですが、ここでも愛猫が登場して、完成前に頭が食べられてしまうハプニングが発生。にゃんこ好きにもたまらない内容になっています」
さっそくダンカンのYouTubeチャンネルをチェックすると、登録者数は163人(4月17日午前8時現在)。テスト版を含めて6本の動画がアップされていたが、いずれも再生回数は1000回に達していなかった。
だが、だだのおちゃらけ動画で終わらないのがダンカンだ。
4月16日にアップされた「小池都知事にどうしても言いたいことがある!」では、初の野外ロケに挑戦し、都庁周辺をブラブラと歩きながら、息子の虎太郎君とトークを展開。そして都庁ビル前に到着すると、「小池さん、東京都民として一言、言わないわけにはいかないんで、言わせていただきます。小池さん、小池百合子知事!……がんばってください」とエールを送り、背後にいた息子に「それだけかよ!」と激しいツッコミを入れられるのだった。
「ダンカンさんは放送作家としての才能はピカイチなので、業界での支持率は高いと思いますよ。ただ、他人に提供するネタは抜群に面白いのに、ダンカンさん本人が出るとなぜか一般受けしなくなってしまう。これは業界の七不思議のひとつとも言われています。幸い、芸人の道を歩む虎太郎君にはツッコミの才能がありそうなので、たけし軍団の若手か誰かを“道連れ”にして、ムチャぶりをさせる企画を展開すれば、トップYouTuberになるのも夢ではないと思いますよ」(前出・放送作家)
コロナ禍の「外出自粛」で、今後も芸能界の“実力者”たちのYouTube参入に期待が集まる。
(近田ラリー)