お笑いタレントの平野ノラもツッコまれた箸の持ち方。3月3日放送のバラエティ番組「博多華丸のもらい酒みなと旅2」(テレビ東京系)に出演した時のこと。平野が出演者にそうめんを取り分ける際、華丸から「ノラちゃん、箸の使い方がちょっと…」と指摘を受けました。これには共演のいとうあさこも「バッテンクロスの人なの?」と衝撃を受けた様子。お茶の間の視聴者も、芸能人の箸の使い方が一度気になってしまうと、他に何も頭に入ってこないということがありますよね。
持ち方がおかしいのはもちろんですが、箸で料理を指しながら物色する様子だったり、箸の先をペロっとしたりすることも、立派な「マナー違反」。テレビの影響で、良しとしてしまっている人も多いかと思いますので、改めてここで、箸マナー「嫌い箸(きらいばし)」について復習しましょう。
移り箸:いったん取りかけた料理をやめて別の料理を取ること
重ね箸:同じおかずをいつまでも続けて食べる
かみ箸:箸の先を噛むこと
探り箸:汁物の中を箸で探り取ること
刺し箸:料理に箸を刺して取る
指し箸:食事中に箸で人のことを指すこと
そら箸:一度取った食べ物を戻すこと
たて箸:ご飯に箸を突き立てること。死者に供えるご飯と同じなので縁起が悪い
なみだ箸:箸で持った料理から汁が垂れること
ねぶり箸:箸についたものを舐め取ること
箸渡し:箸と箸で食べ物を渡すこと。火葬の後の骨を拾うのと同じ動作なので縁起が悪い
二人箸:同一の食器の上で二人同時に食べ物を取る
迷い箸:どの料理を取ろうかを箸を持ったまま動かして迷うこと
これらが、ついやってしまいがちな嫌い箸の一部ですが、外食時での「割り箸」にもマナーがあります。
・割るときには上下に割る
・汚れた箸先をできるだけ人に見せないように置く
・食べ終わったら箸袋に戻す
いつまでも割った箸をしごいているのも、カスが飛んできそうで周りに迷惑なので、ほどほどに。
(摘木みなみ)