椎名林檎、「東京事変」ライブ“決行”に戸惑うファンと飛び交う“賛否両論”

 椎名林檎率いる5人編成ロックバンド「東京事変」が、2月29日と3月1日に予定していた約5000人収容の東京国際フォーラム(ホールA)のライブを強行開催すると発表。しかし26日の政府の要請以降、約2週間のライブイベントなどが全国各地で延期や中止になっている中、さすがに疑問を呈する声が殺到している。

「強行開催が発表されると、SNS上には瞬く間に数多くのコメントが投稿されました。ただし、そのほとんどは、驚きと批判です。中には『さすが林檎さん』という声もありましたが、チケットを持っている人からも『本当にやるんですか?』と書き込みがあるほどのサプライズ開催。今年再結成をしてのライブツアー初日ですから、バンド自体の意気込みも相当なものであることはわかります。加えて、各地でアーティストが泣く泣く自粛している最中だけに、椎名本人も非難されることは重々承知でしょう。一方で、『本人たちだけの問題ではないだろう』といった指摘が多いことも頷けます」(エンタメ誌記者)

 結果的に、来場を断念した人には払い戻すという注釈付きとなった強行ライブ。ところが、チケット発売時は争奪戦だっただけに、ネット上のコメントを見る限りは「コロナは怖いけどどうしても見たいので行くと思う」「公演中止にならないと飛行機代がキャンセルできない。だから選択肢がない」と、開催するなら行くしかないとの声が目立つ。逆にそうした声があることで余計に炎上を招いているのも確かで、「払い戻しを謳うだけの中途半端が一番ダメ」「熱のある人は来ないからライブは成功すると思う。でも後日発症してもライブが原因とは証明できないことを逆手に取ってるだけでは」などなど、普段はポジティブフォロワーの多い椎名のファンとは思えない否定的な意見が飛び交う。

「ヤフーのアンケートでも、各地のコンサートの自粛について80%以上の人が『妥当』としています。その中でライブを強行するのであれば、彼女ほどの影響力のあるアーティストは何らかのコメントは出すべきでしょうね。“来たくない人は来なくていい”とも取れる姿勢だけでは、大勢のファンを納得させることは難しいでしょう」(前出・エンタメ誌記者)

 世間の流れの逆を行くのは椎名らしいとも言えるが、ファンが置いてけぼりの状況は、良策とはいえないだろう。

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