闇から抜けた? 鬼束ちひろ、雰囲気をガラリと変えて語った「月光」秘話

 デビュー20周年を迎えた鬼束ちひろが2月1日放送の「SONGS」(NHK)に出演。大ヒット曲「月光」にまつわる秘話やパニック障害にかかっていた頃のエピソードを赤裸々に語り話題になっている。

 鬼束はこれまでとは違う、ナチュラル感ある風情で登場。薄いメイクにカーキ色のふんわりしたロングワンピースに身を包み、かつての驚くほど濃いメイクで黒革のピッチピチなズボンをはいていた頃の毒々しさとはまるで別人。

 22〜23歳くらいの時にパニック障害を患っていたそうで「その時はお客さんが悪魔に見えた」と明かした。さらに鬼束は「もともと色が好きで、色フェチなんですよ」と言い、自分が作る曲にはそれぞれイメージカラーがあり、大ヒット曲「月光」は紫だと説明。この曲の歌詞に「腐敗」という単語があるのだが、実は「当時のプロデューサーとどうするのか悩んでいた。でも、当時の私は『腐敗』をどうしてもやめたがらなかった。その当時なりの意地があったんでしょうね。あと、美的感覚というか自分の世界観。それ以外の言葉が思い浮かばなかった。でも、それはどの曲も一緒」と初出しの貴重な話を聞かせた。
 
「ネット上では『ちょっと呂律が回りにくそうだけど平気?』『またガラリと雰囲気が変わってるけど大丈夫?』といったツッコミから『やっぱり鬼束さんは美人で歌が上手いな』『月光はいつ聞いても胸に沁みる』『闇から抜け出せたみたいだね』といったエールまで、たくさんの声があふれています」(女性誌記者)

 人生でくじけたことが多かったと語った鬼束。だからこそ多くの人の胸を打つ曲が作れるのだろう。

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