石川遼が「男女同じコース」の大会で予選落ちの屈辱

 先月、オーストラリアで開催された「ISPSハンダ・ヴィック・オープン」で石川遼が予選落ちしたのは既報通り。「ヴィックオープン」は男子と女子選手が同じ会場で試合をするという趣旨で、同大会も男女が交互にティーオフするという形で進められた。もちろん男女別に競うのだが、そこで予選落ちした石川には「女子に負けた」という不名誉な指摘もされているというのだから気の毒だ。

「もちろん女子のティーは前方に設定されていますが、男女の総距離の差は300ヤード程度。ほとんど同じと言ってよく、男子にとっては短く、女子にとっては長いセッティングでした」(専門誌記者)

 同じコースと使うとなれば、男女によって作戦は異なってくる。一般的には「男子選手は豪快なショット、女子選手は正確なショット」が勝負になるが、

「ここのコースは男子選手がティーショットで飛ばすには短いホールが多いんです。つまり、正確性が求められたのは男子のほうで、女子選手には距離のある厳しいコースと認識されています。石川も正確性を期しアイアンを多用しましたが、安定せず2日目に大きく順位を落としてしまいました」(同前)

 同コースが海岸に近いことも選手を苦しめた。石川のアイアンが安定しなかったのは、強風に煽られたせいもあるという。だが、女子の上位選手は低く重い球を駆使して、スコアをまとめていたのだから言い訳もしにくいだろう。

「彼が不振に陥って久しいですが、試合の途中で違うフォームをテストすることもありました。考えすぎというか、迷いがあるみたいです」(スポーツ紙記者)

 選手会長2年目の今年、3年ぶりの優勝で汚名返上なるか。

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