コービー氏追悼で、史上2例目の「全球団で永久欠番」ありえる?

 ヘリコプター墜落事故で1月26日に不慮の死を遂げた米バスケットボール界のスーパースター、コービー・ブライアント氏。スポーツ界では競技の垣根を超えてコービー氏への追悼が行われており、かつてコービー氏がプレーしたプロバスケリーグの「NBA」では、背番号を変える選手も現れている。

「コービー氏は現役時代に8番と24番を背負い、いずれもロサンゼルス・レイカーズの永久欠番となっています。とくに人々に印象深いのは8番のほうで、ネッツのスペンサー・ディンウィディー選手とマジックのテレンス・ロス選手が自らの背番号8を他の番号に変更。いずれもコービー氏への敬意を示したものです。日本ではウィザーズの八村塁が8番であることから、自らの苗字に由来する背番号を変えるかどうかに注目が集まっています」(スポーツライター)

 コービー氏の死去を受け、在籍歴のないダラス・マーベリックスでも24番を永久欠番にすると発表。コービー氏への追悼はもはやチームの垣根を超え、NBA全体に広まっている。そのなかでファンの間からはこんな声も広まっているという。

「コービー氏の8番を、NBAでは初となる『リーグとしての永久欠番』にしてほしいとの声が盛り上がっています。同様の事例はアメリカのプロスポーツで一例だけあり、それはMLBで黒人選手が活躍する端緒となった故ジャッキー・ロビンソン氏の功績に対して97年、42番が全球団共通の永久欠番になったもの。ただロビンソン氏の場合は野球という競技の範疇を超え、黒人の地位向上というアメリカ史に残る功績が評価された結果ですから、コービー氏に同じ栄誉がふさわしいかどうかはまた別の話になることでしょう」(前出・スポーツライター)

 もし8番が全球団を通しての永久欠番になれば、八村も喜んで他の番号を背負うに違いないだろう。

(北野大知)

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