市原隼人「おいしい給食」公式サポーター募集に疑問続出のワケ

 市原隼人が“給食絶対主義者”の中学校教師を演じる学園ドラマ「おいしい給食」(TOKYO MX、テレビ神奈川ほか)が好評だ。

 学校給食を巡る学園コメディの同ドラマはおもに独立系テレビ局で放送されているものの、キャストには市原のほかにヒロインの女教師役で武田玲奈を起用。ほかにも給食のおばさんをいとうまい子が、若手体育教師らを人気メンズグループ「BOYS AND MEN」のメンバーが務めるなど、キー局ドラマ並みのキャスティングでも話題を呼んでいる。

「ロケでは埼玉県の中学校校舎を使用し、現役の生徒たちもエキストラで出演。給食マニアの生徒が毎回のように給食をより美味しく食べる技を披露しては、給食ラブの市原をぎゃふんと言わせる展開がコミカルに描かれています。舞台設定は昭和の中学校ながら給食そのものをかなりリアルに描いていることもあり、小中学生のファンも多く、東京では月曜20時、神奈川では水曜21時の放送を家族で楽しんでいる家庭も少なくないようです」(テレビ誌ライター)

 そんな好評ぶりをうけて、同ドラマの劇場版となる「おいしい給食 Final Battle」が来年3月6日に公開決定。この映画公開を一緒に盛り上げる「おいしい給食当番」というオフィシャルサポーター制度も立ち上がっている。ファンからはさっそく「サポーターになりたい!」との声もあがっているが、このサポーター制度になぜか疑問の声が寄せられているというのだ。

「映画の有料サポーター制度はもはやおなじみの手法で、この劇場版『おいしい給食』では《映画エンドロールへのお名前掲載》《劇場パンフレットへのお名前掲載》《映画観賞券1枚》といった特典を用意。同作品のファンである小中学生にとっては垂涎の内容となっています。しかしここで大きな問題が。サポーターになるための“当番参加費”が、一口1万1000円と高額なのです。映画のサポーター制度では通常、手を出しやすい3000円くらいから特典が用意されているもの。東京国際映画祭でさえ5400円から設定されており、映画単体で1万円超のみというのはあまり例がありません」(映画ライター)

 この「おいしい給食」サポーターではほかにもオリジナルの校歌を収録したCDや、劇場版のチラシ100枚など、特典はテンコ盛り。それゆえ1万円超の値段設定も妥当かもしれないが、もっと安い特典も用意してほしかったという声が少なくないようだ。

「ドラマのファンからは、エンドロールへのお名前掲載だけでいいからもっと安い特典が欲しかったとの声もあがっています。チケットやCDが付かなくても自分の名前が載るのであれば、DVDを購入する動機にもなるはず。しかし本作では金額を1万1000円に一本化してしまったことで、サポーター見込み客を大量に取り逃してしまった可能性はぬぐえませんね。ネット上ではサポーターになったとの報告が手で数えるほどしかなく、これではエンドロールのお名前記載欄がスカスカになる恐れもありそうです」(前出・映画ライター)

 サポーターの募集締め切りは来年の1月31日。制作側は今からでも、廉価版の特典を追加すべきかもしれない。

(北野大知)

エンタメ