北海道では地元を代表するブランド米のひとつとして知られる「ゆめぴりか」。かつて道外ではそこまで知られていなかったが、ここ数年で知名度が大きく上昇。その立役者となっているのが、日本ハムの新庄剛志監督だ。
プロ野球・交流戦の初戦となる6月4日の阪神戦では、先発の台湾人投手・古林睿煬が左内腹斜筋損傷で途中降板し、復帰まで8週間の見通しが明らかに。今シーズン2勝1敗、防御率2.93と好成績を残していただけに手痛いが、今年の日本ハムは先発投手陣が充実。そのため、新庄監督も「(先発陣は)『ゆめぴりか』の数ぐらいいますから」と余裕のコメントを残し、スポーツ各紙に報じられた。
実は、監督1年目の22年にはタレントのマツコ・デラックスとホクレン農業協同組合連合会の「ゆめぴりか、ななつぼし2銘柄7%増量キャンペーン」のCMに出演。また、今年3月、本拠地エスコンフィールドのある北広島市の上野正三市長から同市で収穫されたゆめぴりか1俵(60キロ)を優勝祈願米としてプレゼントされた際には、「ゆめぴりかの大ファンなので毎日食べています」と笑顔で語っている。
「『ゆめぴりか』はもちもちとした食感に加え、甘味とうま味の強さが特徴。11年から14年連続で最高ランクの特Aに格付けされています」(食品業界誌記者)
近年は首都圏や関西圏の小売店でも見かけるようになり、ネット通販大手「楽天市場」の白米ランキング(※6月9日時点)でもゆめぴりかが4位にランクインしている。
「お米の品種の知名度は『コシヒカリ』と『あきたこまち』が突出していますが、『ゆめぴりか』もここ数年で特に伸びてきた印象があります。新庄監督もたびたびイベントなどに登場し、積極的に紹介してきた影響もあると思います」(同)
プロ野球チームの監督としてだけでなく北海道内の農産物などをPRする親善大使でもあったようだ。