地域振興イベントや観光地のPR活動の一環として、「姫」をテーマにした観光親善大使を選ぶコンテストが活況を呈している。
一方で、ルッキズムの観点などから、応募条件を女性から「性別不問」に変更するケースが増えているようだ。
例えば、兵庫県姫路市の観光大使「姫路お城の女王」は、1968年から54代続いてきたが、2023年から性別不問に改め、「姫路お城のアンバサダー」と名称を変更。この年は3人の女性が選出されたが、今年は男性大使が誕生するかもしれない。
そんな中、「性別不問」どころか「生体不問」を募集要項に加えたオーディションが注目を集めている。岐阜の二大まつりといえば、「ぎふ信長まつり」「道三まつり」が有名だが、2019年の発足以来、徐々に知名度を上げているのが「濃姫まつり」だ。
濃姫まつりでは「濃姫オーディション」を開催していて、公開オーディションでは、年齢、性別、国籍に加えて、「生体種別を問わない」という条件で参加者を募集したのだ。今年は開催以来初の男性が受賞した。また、「生体種別を問わない」とう条件の通り、犬の姉妹・ミラ&ラムさんが「濃姫グ“ワン”プリ」を受賞。発表会では、会場を大いに沸かせた。
これにはネットユーザーも、《本物の多様性を見た》《犬に“さん”付け素晴らしい。他の自治体も見習ってほしい》《これは良い試み。枠にとらわれず、広く参加者を募れるし、話題作りにもなる》と、大絶賛だ。
過去には犬はおろか鳥の「オウムさん」も選ばれた「濃姫オーディション」。今後は、「濃姫グ“ニャン”プリ」はもちろん、フィギュアやぬいぐるみ、AIが選出される可能性も十分にありそうだ。
(ケン高田)
*写真はイメージ