10万円商品券問題「石破さんの問題ではない」、玉川徹氏の発言が物議

 夏の都議会選挙と参議院選挙を前に、石破政権に逆風が吹き荒れている。高額療養費制度をめぐるゴタゴタや「商品券10万円」を配布した問題もあって、報道各社が行った世論調査では内閣支持率が急落。3月17日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」で石破茂総理を擁護する一幕があり、視聴者の間で物議を醸している。

 番組では、石破総理が新人議員に商品券を配ったことに対して、自民都議の「筋が通らない」「遊説に来ると言っても自分は断る」といった声を紹介。また、参議院選挙で与党が過半数を確保するには改選66議席のうち50議席以上が必要になる計算だが、これに元テレビ朝日社員の玉川徹氏は「66のうち50、本当にいま取れますか?このままいって」と疑問を呈してこう続けた。

「(党の)顔を代えたとしても、政治とカネの問題って、総理の問題じゃないんですよね。自民党の問題なんですよ。裏金問題も自民党の問題だったし、今回のこの10万円配った問題もどうも慣例としてやってたっていうことのようなので、石破さんの問題ではないんですよね。そういうふうなことを有権者はわかってると思うんですよ」

 さらに玉川氏は、根本的な問題を解決する姿勢が見えないとして、「一方でネトウヨみたいな人を狙うような候補者を公認するような、そういうふうなことやってて、『そんなとこ、狙っていくとこじゃないでしょ』と。もっと本当に大きい穏健な保守というところを取っていかなかったら自民党はこのまま先細っていくじゃないですか」と、自民党の公認候補者に疑問符をつけた。

 しかし、玉川氏の主張に、SNSでは《商品券配布は石破総理の問題じゃない?》《玉川さんが石破総理を全力で擁護してる》《え?舞立議員は発言を撤回したけど…》などと驚きの声があがっていた。

「商品券問題については、舞立昇治参議院議員が『歴代の総理が慣例でやっていた』と発言し、常態化をほのめかしていましたが、その後、『事実誤認』と発言を撤回しています。つまり、玉川氏が『石破総理の問題ではない』とする発言も完全にミスリード。また、いわゆる“ネトウヨ”の票を取り込むための候補者についても、《ネトウヨって…》《はっきりと名前を出して》と物議を醸していました。いずれにしても、誤った情報を持ち出して石破総理を擁護するのは印象操作と指摘されても仕方ないかもしれません」(メディア誌ライター)

 舞立議員の発言は、歴代総理にとっても大迷惑だったに違いない。

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