渋谷のスクランブル交差点が人でごった返すハロウィンが間もなくやってくる。昨年は多くの逮捕者が出たことで、渋谷区ではハロウィン期間中に路上での飲酒を禁止する条例を施行。コンビニ大手4社も渋谷駅周辺でのアルコール類の販売を自粛する方針だというが、果たして迷惑行為は収まるのだろうか?
「昨年のハロウィンでは、渋谷センター街で軽トラックを横転させるなど暴動さながらの騒ぎに発展し、世間を驚かせました。この時の逮捕者も警察の取り調べに対して『酒を飲んだ勢いでノリでやってしまった』などと語っていたことからアルコール規制の話が持ち上がり、今回の条例施行となりました。また、加えて渋谷区は、およそ1億円をかけて警備の強化や簡易トイレの設置など、安全対策を万全に行うとしています」(社会部記者)
ただ、それでも迷惑行為は収まらないとの意見も多い。ネット上では、《アルコールを禁止しても飲食店では飲めるから意味がないし》《酒を飲んでなくても触るやつはいるし、異様なテンションから喧嘩も絶対起きる》などという指摘が相次いでいる。
「渋谷区が制定した路上飲酒を禁止する条例ですが、これを犯したとしても罰則はなく、指導することしかできません。また、コンビニ各社もアルコールの販売を自粛する方針ではありますが、最終的な判断は店に委ねられるとのこと。ハロウィンは1年で最もアルコールが売れるイベントの一つとあって、果たして自粛がどこまで広がるかは不透明な部分もあります」(タウン誌記者)
さらに今年は、こんな不安材料もある。
「11月1日にはラグビーワールドカップの3位決定戦が東京で、翌2日には決勝が横浜で行われるため、例年以上に外国人観光客が増えると予想されています。酒に酔った外国人がトラブルを起こすことは十分に考えられ、昨年以上の逮捕者が出る可能性も十分にあると思います」(経営コンサルタント)
自分の身を守りたいのであれば、危険なスポットには行かないことだ。
(小林洋三)