岸田前首相が久方ぶりにテレビの報道番組に出演、石破新政権について語ると、視聴者からツッコミを浴びる事態となった。「将来、総理に復帰するつもりはありますか」という質問への答えが、なんともビミョーだったからだ。(2024年11月月7日配信)
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11月6日、アメリカ大統領選で共和党のトランプ候補の圧勝が伝えられた。石破茂総理は今後、アメリカの新政権とどうわたり合っていくのか。今後の日米関係に注目が集まる中、岸田文雄前総理が「BSフジLIVEプライムニュース」(BSフジ)に出演。日米首脳外交の重要性、日米地位協定、ウクライナ情勢について持論を語ったのだが、総理への「再登板」について聞かれ、うっかり失言。ネット上では「あ、言っちゃったよ」「石破を支える気はなさそうだ」などとツッコミの声が寄せられている。
番組終盤、キャスターを務める竹俣紅アナウンサーが視聴者からのメールを読み上げる。
「将来的に総理に復帰するつもりはありますか?」
総理への「再登板」について聞かれた岸田前総理は、笑みを浮かべて「今は、私は退陣し、そして石破総理にあとを託したわけですから、石破総理に頑張ってもらう。一兵卒としてしっかり支える。それに尽きております」と質問への回答を控えた。これに反町理キャスターは「下衆の勘繰りで言うと、頭に『今は』ってついちゃうと、じゃあ、3年後は?とかって」と尋ねると、岸田前総理はこう返した。
「いやいや、とにかく『今は』って、いつまでが『今』かわかりませんが、とにかく今は安倍…、いや石破総理をしっかり支えてまいります」
うっかり故・安倍晋三元総理の名前を出したことで「岸田さんにとって総理は安倍さんなんだ」「反安倍の石破さんで大丈夫なのか」「安倍さんが生きていたら」などと安倍・トランプ外交を懐かしむ声も聞かれた。
「石破さんは会見で『トランプ氏と接点を持つべく努力をしていきたい』と述べていましたが、思い起こされるのは2016年11月の大統領選。トランプ氏が勝利した際、およそ10日後に安倍晋三元総理がアメリカを電撃訪問。ニューヨークのトランプ・タワーでトランプ氏と会談し、ゴルフクラブを贈呈するなど、日米外交の足掛かりを作りました。番組でも、トランプ氏の話題で持ちきりだったため、つい安倍元総理の名前を出してしまったのでは…。岸田前総理も、バイデンと密な関係を築き、G7広島サミットを成功させたこともあって、“安倍・岸田外交”の功績を再評価するような番組構成になっていましたね」(メディア誌ライター)
何はともあれ、石破茂総理の独自外交に期待したい。
(福島シゲル)