改名して大成した芸人は多い。語り継がれているのは“くりぃむしちゅー”と“さまぁ～ず”のケースだ。2組は00年、バラエティ番組「新・ウンナンの気分は上々。」(TBS系)でのゲーム企画により共にグループ名を改めた。くりぃむしちゅーは“海砂利水魚”、さまぁ～ずは“バカルディー”から改名している。
彼らに続けとばかりに、バラエティ番組をきっかけに改名に踏みきった例は後を絶たない。「水曜日のダウンタウン」(TBS系)にて、ダウンタウン・松本人志の思いつきで名前を変えたのはマテンロウ・大トニー(おおとにー)だ。
「マテンロウといえば、アメリカ人とのハーフであるアントニーが単独で活躍することが多く、ピン芸人と思っている人もいるほど相方の大野大介に日が当たらない。16年、『水ダウ』の街頭インタビューでも知名度がないことがわかり、松本がスタジオトークで『大トニー』への改名を提案。それを本人があっさり受け入れ、新スタートを切ったのです」（芸能記者）
売れっこの相方・アントニーをパロディ化した『大トニー』。だた、今のところ効果はいまひとつのようだ。
番組の「改名企画」でつけてもらった例もある。
「池田直人の女装がかわいいと好評の吉本のコンビ芸人・レインボーです。池田を『キレイだ！』とホメちぎる相方の実方孝生は今年5月、『ネタパレ』(フジテレビ系)の改名企画で、視聴者投票で挙がった候補の中からNEWS・増田貴久によって『ジャンボたかお』に決められました」(前出・芸能記者)
昨年8月、大ファンのPerfumeに名前を変えてもらったのは、男女コンビ“パーパー”のほしのディスコ。「ウチのガヤがすみません」(日本テレビ系)にPerfumeがゲスト出演したとき、のっちが「私たちは『3人合わせてPerfumeです！』とあいさつする」と話したことを受け、ほしのは「3人合わせてほしのです」に改めると宣言したのだ。
大トニー、ジャンボ、ほしのはまだ、改名で飛躍を遂げていない。機が熟すにはいましばらく時間がかかりそうだ。
（北村ともこ）
