「極悪女王」や「地面師たち」などヒット作品を連発している動画配信サービス「Netflix」が10月10日、サービス料金の変更を発表した。広告付きスタンダートプランを月額790円から890円に、スタンダートプランを月額1490円から1590円に、プレミアムプランを月額1980円から2290円に値上げする。
値上げの理由について、同サービスは「現地の税制の変更やインフレーションといった各国の市場変化に対応するため、プランや料金を調整することもある」などと説明しているが、突然の値上げにネット上には「ちょっと値上がり頻度が速過ぎないか」「もはやAmazonプライム一択だな」「U-NEXTに乗り換えるわ」といった声が相次いでいる。
実際、ライバルの「Amazonプライムビデオ」は、月額600円、年間プランは5900円で月額プランを12カ月契約した場合より1300円もお得。また、「U-NEXT」は月額2189円だが、1ポイント1円として利用できるポイントが1200円分含まれる。もちろん作品のラインナップにもよるが、それぞれ割安感があることから、Netflixから乗り換える人も出てきそうだ。
「Netflixで4K動画を視聴するためにはプレミアムプランが必須ですが、Amazonプライムビデオでは追加料金がいらないのもメリットです。Netflixは『極悪女王』『地面師たち』などのオリジナル作品が人気になっており、それらを目当てに契約している人が多いのですが、今後は1、2カ月契約してまとめ見した後に、解約。次に見たい作品が出たら再契約を繰り返すようなユーザーが増えていくかもしれません」（情報誌ライター）
最近は「Disney+」や「アップルTV」など他の配信サービスでも目玉作品が配信されており、選択に迷うユーザーもいる。しばらくは短期で各配信サービスを渡り歩くユーザーが増えそうだ。
（ケン高田）
