“内容量そのまま”を科学で証明「プリングルズ」のX線検証広告に「元が少なすぎただけ」反論続出

 世界140か国以上で販売されているポテトチップス・プリングルズの「コンパクトになって内容量そのまま」という街頭広告に、ツッコミが殺到している。

 プリングルズの公式Xアカウントは10月7日、「パッケージの中身が丸見えの『ポテチのレントゲン広告』が出現!新ショート缶の“内容量そのまま”を伝えるために、X線検証してみたよ。新宿駅で公開中!」とツイート。商品の中身をX線で透過させた画像を公開した。

 プリングルズは9月2日出荷開始商品より、パッケージのサイズを15mm短くした商品改定を実施。ところが新ショート缶になったことで、「内容量が減ったと感じる」という人が続出。X線の透過画像で中身を比較したのは、内容量が変わっていないことをわかりやすく消費者に伝える目的があったようだ。

 もっともこの広告を見た多くのプリングルズファンは「そこじゃねーよ!」と猛ツッコミしたはずだ。なぜなら、そもそもショート缶に移行する前から、内容量が徐々に減っていたからだ。フードライターが語る。

「プリングルズは2015年のリニューアルでロング缶の内容量が158gから110gになっています。さらに22年9月からは105gへさらに減少。実は近年、SNSに『プリングルズ、中身がスカスカ』『1枚も食べてないのに指が届かない』といった書き込みが相次いでいました。今回の改定では、たしかにパッケージが小さくなっても内容量は変わらないのかもしれませんが、元はといえば容器に対して中身が少なすぎただけ。わざわざX線の検証画像を見せるよりも、『値段が上がるのなら量を増やしてほしい』というのが、ファンの偽ざる本音でしょうね」

 コパクト化したことでより持ち運びしやすく便利になったのはいいが、海外版のプリングルズがフタ下まで目一杯入っていること考えると、ファンも複雑な気持ちだろう。

(ケン高田)

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