いまだ続出する「コメ泥棒」盗まれた米の“流れ先”は…

 そろそろスーパーなどに新米が出回り始め、「令和の米騒動」も収まってきたようにみえるが、値段は高く消費者としては頭が痛いところ。そんな中、関西ではコメ泥棒が相次いでいる。

 9月23日、滋賀県高島市で農家の倉庫の軒下から新米のコシヒカリ8袋、合わせて240キロが盗まれていたことが判明。22日夜から23日朝の間に持ち出されたとみられ、軒下には当時、新米80袋が置かれていたという。

 8月も高島市内の別の農家で米を保管していた倉庫の鍵をこじ開けようとした跡が見つかっており、警察は関連がないか捜査しているそうだが、コメ泥棒の被害はほかの地域で相次いでいる。

 京都府亀岡市の農家では、9月16日から17日の間に、倉庫に置いていた出荷用の玄米30キロ入りの袋を5つ盗まれ、京都府京丹後市の農家では、9月6日から10日の間に1袋30キロの新米コシヒカリ4袋計120キロが窃盗被害に。奈良県山添村の農家では、9月11日から12日の間に、倉庫の冷蔵庫で保管していた30キロ入りの玄米40袋、1.2トンが盗まれている。

「ただ、盗んだとしても取引実績のない人がJAやスーパーに売るのは難しいので、やはりネットで売っているのではないかとの見方が出ています。今はまだ米不足の状況が終わっているわけではないので、ネットで購入先を探している人も多いですから」(夕刊紙記者)

 先日、京都では、「九条ねぎ」の窃盗犯が逮捕されると、容疑者が同業者だったという事件があったばかり。コメ泥棒の犯人ははたしてどんな人物なのだろうか。

(鈴木十朗)

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