「環境への配慮」で品質を落とした!?パリ五輪の「金・銅メダル」が変色し始めた!

 100年ぶりにパリで開催されたオリンピックが閉幕した。日本のメダル獲得数は、金20、銀12、銅13の合わせて45個で、金メダル数と総数はいずれも海外開催の五輪での最多記録を更新した。

 17日間にわたって開催されたパリ五輪を振り返れば、コロナ禍のために無観客で開催された東京五輪とは様相が一変していた。エッフェル塔やコンコルド広場などに設けられた競技会場は連日大盛況で、本来あるべき姿を取り戻した感があった。

 一方で、選手村の粗悪な食事メニューやエアコンの未設置など、運営上の問題点も多数指摘された。中でもメダルの「品質問題」は、大会の象徴とも言えるアイテムだけに、看過できない人も多かったようだ。

 バドミントン男子シングルスで、東京五輪に続いて連覇を達成したのは、デンマークのビクトル・アクセルセンだったが、彼が自身のSNSに投稿した「金メダル動画」は、世界中に大きな衝撃を与えた。

「投稿には『Tokyo vs. Paris』とつづられており、パリ五輪と東京五輪の金メダルを比較する23秒の動画が紹介されていました。ところが、パリ五輪の金メダルは、まだ新品にもかかわらず、東京五輪のメダルに比べて明らかにくすんだ色をしており、フォロワーからは《メダルまでケチっているのか》《メッキが剥がれた》などというコメントが多数寄せられています。環境への配慮から質を落とさざるを得なかったのではないかという見方もあるようですが…」(スポーツライター)

 パリ五輪のメダルを巡っては、アメリカのスケートボード男子ストリート代表で、銅メダルリストのナイジャ・ヒューストンが、自身のインスタグラムを通じ、表面が剥がれた銅メダルを公開している。「五輪メダルは新しい時は素晴らしいが、ちょっと汗に触れたり、友人の首にかけたところ、だいぶ酷い見た目になってしまった」などとつづり、「品質が思ったより良くない」とチクリ。この投稿に対し、大会側は「メダルを交換する」と約束したという。

 表彰式ではメダルを運ぶトレーが高級ファッションブランド「ルイ・ヴィトン」だったり、さらに、メダリストが必ず細長い箱を渡されていたりと、様々な演出がなされていたが、肝心のメダルの品質がイマイチでは、本末転倒だったのかもしれない。

(ケン高田)

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