2024年度の年金が6月14日から支給される。昨年度より2.7%引き上げられるが、物価高や光熱費の高騰によって、実際は“目減り”していると言われている。老後の生活の柱となる年金に関心が集まる中、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」では、「何歳から受給?お得なのは」と題して、受給年齢について解説。スタジオのトークで司会の宮根誠司が「プータロー」と発言して、物議を醸している。
年金は60歳から受給できるが、番組では97.9%が65歳で受給していると解説。この「65歳受給」より受給総額が“お得”になるためには、70歳受給開始で81歳11カ月以上、75歳受給開始で86歳11カ月以上、長生きする必要があるという。これを受けて宮根は「ご病気だとか、お怪我をされてなかなか働くのは困難だという方は繰り上げっていう方もいらっしゃる」と前置きして、こんなエピソードを披露した。
「ボクの同級生で、定年して仕事ぜんぶ辞めたんですよ。プータローなんですよ。『どうするの?年金は』と聞いたら、彼はある程度、人生設計を決めていて、年金は一番最後にするって言うんですよ。『なんで?』って聞いたら『長生きのリスクがある』『長生きのリスクがあって、自分が貯めたお金がなくなった時にはじめて年金を使う』と言うんですよ」
その後、宮根は医療の進歩によって「死ぬに死ねなくなる状況」を想定して「いざとなったら年金しかなくなって、持ち金がなくなってっていうことありますよね」と語っていたが、同級生を「プータロー呼ばわり」したことに、SNSでは《プータローって放送禁止用語では…》《定年退職者をプータローって言うのやめろ》《報道番組でプータローとかやめろ》などと批判が寄せられていた。
「ネットの辞書によれば、プータローとは《就労可能な年齢等にありながら無職》という境遇にある人の俗称で、《蔑称であるため、新聞、テレビ等のマスコミで使われることはほぼない》とのこと。地上波のテレビではめったに聞かない事実上の放送禁止用語であり、衝撃を受けた視聴者も多いのでは…。報道番組の司会者が全くの他人をプータローとさげすめば大問題になるところですが、ここでは親交がある同級生を指していたので、番組内で訂正、謝罪するほどでもないという認識なのでしょう」(メディア誌ライター)
公の場で無職の人物を「プータロー」と呼ぶのは、避けたほうがよさそうだ。