「土壇場になると冷たい男です」森保一監督の冷酷采配が発動する“遠藤航・久保建英外し”

 サッカーW杯アジア2次予選・ミャンマー戦(6月6日・ヤンゴン)で、日本は5-0と完勝した。すでに最終予選進出(9月開幕)を決めていることから“消化試合”ではあるものの、主将の遠藤航が先発落ちどころか不出場、久保建英に至ってはベンチ外という意外な采配だった。

 遠藤の代役としては、ボランチも攻撃的MFもできる鎌田大地を先発器用。久保に関してはコンディション不良があるものの、所属するスペインのレアル・ソシエダードでは主力扱いにもかかわらず、ウイングバック(WB)で中村敬斗と堂安律を起用した森保一監督。

 確かに、今年に入ってからの森保監督は「代表にはどんな選手でも指定席はありませんから」という言葉が口癖になっていることから、遠藤に至っては今後メンバー落ちする可能性が高い。久保についても森保監督は実力こそ認めてはいるものの「もっと突き抜けるものがほしい」とかなり辛口だ。

 森保監督には多くの「いい人伝説」があるが、本人にそれを問うとニヤリと笑って「僕は土壇場になると、とっても“冷たい男”です。冷酷な人間です」ときっぱり語っている。2026年のW杯は「優勝」を目標にしているだけに、これからアッと驚くようなサプライズ人選がありそうなミャンマー戦の90分だった。

(小田龍司)

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