「クロ現」異例のアフリカ生中継で大誤算、桑子真帆アナがビショ濡れで…【2023年後半BEST】

 2023年で30周年を迎えたNHK「クローズアップ現代」。文字通りその時々の時代の問題に焦点を当てた硬派な番組だが、「ライブ映像」となるとさすがの「クロ現」も思った通りの演出はできなかったようだ。乾き切った大地を映して温暖化の凄まじさを訴えたまでは良かったが、生中継に切り替えた途端、そこには土砂降りの雨が降っていたのだ。(以下は11月30日配信記事を再録)

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「先週、私が向かったのはアフリカの村。深刻な水不足に直面していました」

 NHK桑子真帆アナのこんなナレーションで幕を開けたのは11月27日放送の「クローズアップ現代」。「地球沸騰化の世界 新たな危機“気候難民”」と題して、ケニアから生中継で桑子アナがリポートしたのだが、視聴者からは“大誤算”を指摘する声が相次いでいる。

 番組冒頭で流れたのはロケの映像。水不足により農作物が収穫できなくなった村の青年は「この一帯では作物はほとんど育ちませんでした」と語り、桑子アナはサラサラになった土を触って、「土地自体が痩せてしまったということですか?」と質問すると「そのとおりです」という回答が…。さらにカメラは照り付ける太陽や骨になった動物の死骸を映し出し、続いて国連・グテーレス事務局長の「地球沸騰化の時代が訪れた」というスピーチ映像をオンエア。しかし、現地からのライブ映像に切り替わると、意外な光景が広がっていたという。

「ケニアからの生中継では、なんと土砂降りの雨が降っていたのです。現地時刻は午後の1時30分とのことで、明るい時間帯。桑子アナは谷底のような場所に立って、『私が立っているのはもともと川だった場所です』と説明し、すっかり干上がった様子を伝えたかったのですが、あいにくの雨で傘をさしているものの、すっかりビショ濡れ。一瞬、恨めしそうな表情で、空を見上げたシーンが印象的でした。ケニアでは過去40年で最悪の干ばつが起きたと語り、世界各国の1人あたりのCO2排出量などを解説していましたが、激しい雨音がノイズになって、よく聞こえませんでしたね」(メディア誌ライター)

 その後、干ばつのためにコミュニティが消失した村のVTRが流れ、およそ15分後に再びライブ映像に切り替わると、雨はすっかり上がっていた。桑子アナの手に傘はなく、「日々の暮らし、農業、そして家畜を育てるのにも水は欠かせませんが、雨が降らないんです。降るところには降りすぎる。降らないところにはまったく降らない。この偏りがますます極端になり、地球の異変を感じざるを得ません」と警鐘を鳴らしていた。

 生放送の途中で、土砂降りだった雨があがるとは…。桑子アナはやはり“持ってる”かもしれない。

(福島シゲル)

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