「ぎゃー今日は日本橋4人 まぢでつぶれる5秒前」
閑古鳥がなく飲食店店主の悲鳴ではない。新型コロナウイルス感染症治療の最前線に立つ一方、メディアでも情報発信してきた宇都宮市のインターパーク倉持呼吸器内科院長・倉持仁氏の嘆き節だ。
2023年10月12日配信の「東京新聞」WEB版によると、宇都宮市の同クリニックでは、3万7000人の新型コロナ感染症患者を診療。休診日には「Nスタ」(TBS)、「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)などに出演し、コロナの現状や対策などについて積極的に発言している。
その倉持氏、8月29日更新のXで「この度東京の日本橋に新しくクリニックを作ることになりました」と発表。翌30日には「東京は日本の中心であり、宇都宮からのアクセスも良いため日本橋を選んだ」「土日祝日でもCT、MRIがとれる」「今回は8年前に開業した時の3倍借金をしますが、銀行は貸してくれました」と説明した。月火水は東京、木金土日は宇都宮で診療するという。
12月1日のXでは「開院いたしました!」と、インタパーク倉持内科日本橋の開院を報告。新型コロナのほか、インフルエンザの流行の兆しもある中、日本橋のクリニックを頼りに患者が殺到すると思われたが、12月7日更新のXで倉持氏が綴ったのが冒頭の言葉。同日更新のXによると、「昨日の日本橋は12名お越しになりました」と報告し、同4日更新では「(開院から)本日4日すぎました。来院してくださった患者さんは14名」という。
「ネット上では宣伝不足との声もありますが、ビジネス街ということもあり、急患ではない限り、仕事中に来院する患者は少ないのかもしれません。発熱などの症状があった場合、職場の人にうつしてはいけないと自宅近くのクリニックを受診するビジネスパーソンも多いと思います。とはいえ、倉持氏が新型コロナ対策の最前線に立って活躍していることは周知の事実。喜ばしいことではありませんが、感染症が再び猛威を振るうことがあれば、〝駆け込み寺〟になるはずです」(週刊誌記者)
何はともあれ、日本橋に倉持氏のクリニックが開業したことは心強い。
(石田英明)