LINEヤフーは27日、LINEアプリ利用者や取引先などの情報およそ44万件が外部に流出した可能性があることを明らかにした。関係会社である韓国のネイバークラウドが第三者による不正アクセスを受け、システムを一部共通化していたことが原因とみられているが、ネット上には《こんなことならプライバシーポリシーに同意するんじゃなかった》といった怨嗟の声が相次いでいる。
「同社によると、流出した個人情報は約30万件で、うち日本の利用者は13万件程度とみられています。なお、流出したのは利用者の国籍や年代、性別、LINEスタンプの購入履歴など広範にわたっていますが、銀行口座やクレジットカード情報は流出していないと説明していて、今のところ二次被害の報告はないといいます。しかし、事態を重く見た鈴木淳司総務大臣は、『大変遺憾』だとしてLINEヤフーに対して原因究明を求めています」（社会部記者）
LINEでは2021年3月に、業務委託先の中国企業の従業員が利用者の個人情報データにアクセス可能な状態だったことが明らかとなった。総務省から行政指導を受けたこともあり、同社に対しては個人情報の管理に不安を感じていた人も多く、今回の流出を受けて《またか…》と失望を隠せない意見も多く見られる。
「LINEヤフーといえば、『プライバシーポリシー統合のご案内』に同意しないと11月以降は使用できない問題が話題となり、慌てて同意をしたという人もいたと思います。しかし、同意した途端に個人情報流出が明らかになりましたから、同社に不信感を抱いた人も少なくなかったのでは？ もし、今後も流出が拡大するようなことがあれば、本気で乗り換えを検討する人も続出するのではないでしょうか」（フリージャーナリスト）
もう、謝罪だけでは許されないかもしれない。
（小林洋三）
