日曜夜の締めのニュースとしてお茶の間に定着したフジ系「Mr.サンデー」。同番組の名物と言えば、ジャーナリスト・木村太郎氏の世間におもねらない独自コメントだが、あまりに癖がありすぎて司会者すらついていけないことも。放送事故寸前となった5月7日放送回にAsageiBizは迫っていた。(以下は5月8日配信記事より)
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宮根誠司がメインキャスターを務める日曜夜の情報番組「Mr.サンデー」(フジテレビ系)で視聴者から「放送事故か!?」と指摘されるシーンがあった。
5月7日放送回で取り上げたのはイギリスで行われたチャールズ国王の戴冠式。VTRでは歴史的式典の舞台裏を振り返るとともに、イギリス国内で行われた反対デモの様子などを伝えた。
スタジオでは宮根が「若い人を中心に…太郎さん、王室離れ? そして『君主制反対』と言う人もいるのは確かですね」と話を振ると、ジャーナリストの木村太郎氏はこうコメントした。
「ですからね、イギリスのマスコミがいちばん注目したのはウイリアム皇太子妃のケイトさん。ケイトさんがティアラをかぶってなかったんですよ。宝石で飾った冠。その代わりにクリスタルで作った髪飾りをしていた。これはね、違反なんですよ。ローブは公式のをしているから、ティアラをしなければいけないの。それは彼女がね、こだわって、そういう王室の権威というのを見せびらかしたくないって言ったの。今言われているのは、『ケイトがイギリス王室を救える』『彼女しかいない』って言われてんの」
ウイリアム皇太子の妻・キャサリン妃について3度も「ケイト」と呼んだことに、宮根は「キャサリン妃」と訂正。続けて山﨑夕貴アナも「キャサリン妃ですね」とダメ押ししたが、木村氏はやや間を空けて「ケイト・ミドルトン」と反論。宮根が「ん?」と疑問を呈するも、木村氏は「ウイリアム皇太子の奥さん」と一歩も引かない。宮根が「奥さんね。キャサリン妃ね」とフォローしたものの、木村氏が「彼女(キャサリン妃)はじゅうぶん意識してのことだと思うんです。だけどそのくらい、イギリス王室に対する批判が強いんですよ」と言ったところで番組はCMに切り替わった。
「木村氏が『ケイト』と呼び、宮根さんが『キャサリン妃』と修正する応酬では、まったく2人の会話がかみ合わず、無言の間があり、《放送事故か》と指摘する声がネット上であふれていました。木村氏が発した『ケイト』というのは、それが婚約時に広まった彼女の愛称で、フルネームはキャサリン・エリザベス・ミドルトン。『ケイト・ミドルトン』と呼ばれることはあるとはいえ、結婚後は『キャサリン妃』という呼称が一般的。なぜ木村氏が『ケイト』で押し通そうとしたのかは疑問ですが、チグハグなやり取りのせいで、木村氏がせっかく披露した貴重なティアラのエピソードが台無しになってしまったのは残念です」(イギリス王室に詳しいフリーライター)
次回、番組でイギリス王室を扱う際は事前の打ち合わせで呼称を統一してほしいものだ。