5月19日に開幕したG7広島サミット。世界各国の首脳たちとともに、海外メディアも広島に集結して、情報発信を行う。5月18日放送の情報番組「ミヤネ屋」(読売テレビ)では、報道の拠点となる「国際メディアセンター」が紹介されたのだが、司会の宮根誠司が無料の“豪華めし”に食いつく場面が見られた。
この日の放送では、読売テレビの記者が現地から中継。広大な共有スペースに置かれたテーブルは、各国の記者やカメラマンで埋め尽くされ、入口にまわると、そこでは手荷物検査が行われていた。その後、記者は別の建物に足を踏み入れると、ビュッフェテーブルの前でこうリポートした。
「こちらがおもてなしのブースみたいな感じですね。ここね、あのメディアの人向けに食べ物が置かれてまして…。今ないのは(午後)2時までだったんです」
どうやら昼時にはビュッフェスタイルでランチが提供されていたようで、これに食いついた宮根は、「タダなん?」と直球質問。「タダなんです」という回答に、宮根が「タダなん?」と念を押すと記者はこう続けた。
「無料で食べられるんです。タダなんです。今日の昼のメニューは、広島牛を使ったカレーとお好み焼きだったり。他にもいろんなのがあるんですけど」
カメラがドリンクが入った冷蔵ケースを映すと、宮根は「飲み物もタダなん?今横にある…」と追加質問。記者が「飲み物もタダです」と説明し、宮根は驚いたように「へ〜!」とリアクションしていた。
「中継でリポートした記者によれば、夜には瀬戸内の牡蠣を使った酒蒸しやすき焼きも出るそうで、豪華すぎる“タダめし”の実態が明らかになりました。さらに別のスペースにある『広島の食と酒』というコーナーにはもみじまんじゅうが置かれ、こちらもタダで食べられるとのことでした。宮根さんは感心しきりでしたが、そもそも金の出どころは税金です。SNSでも『食べ放題ではしゃいでるけど税金だよね?』『俺たちの税金ですき焼きを…』『おやつまで税金かよ』『広島県民は物価高でヒーヒー言ってるのに』といった反発の声が見られました。広島県は23年度の予算に30億円以上のサミット関連事業費を盛り込んでいます。もちろん、このサミットは広島の魅力を世界に発信するチャンスで、いずれはインバウンドでリターンも期待できるかもしれませんが、そこまでメディアを厚遇する必要はあるのか。疑問に思う視聴者は少なくなかったようです」(メディア誌ライター)
広島サミットが生み出す莫大な経済効果に期待したい。