長澤まさみ“国宝級”肉体美の12年(1)片胸をむんずと鷲掴みされ…

 一口に10年選手といっても、常にトップを走り続けるのはどの業界でも並大抵ではない。2011年公開映画の初カラミから妖艶フェロモンを四方にまき散らし続けている八方美女・長澤まさみ。そのボディ変化を12年分蔵出しだ!

 黒塗りのリムジンカーの後部座席、ゆったり腰掛けているのは深紅のドレスのスリットからこんもり胸の間をのぞかせる美女。しかし、よく見れば顔面は半分マスク、右手にハサミ、ロングヘアの毛先にはどす黒いサソリが巣食う半身怪人ではないか。

「レッツ! パーティー」

 車を降りるや、襲いかかる警官たちを迎え撃ち毒殺していく。

「エクスター! あなたたちも楽しみましょう、ホホホ」

 満面の笑みを浮かべながら、次々に男たちをなぎ倒しては葬るのだ。

 現在公開中の映画「シン・仮面ライダー」(東映)に〝さそり女〟役でサプライズ出演中なのが、長澤まさみ(35)。スリット付きのタイトなドレス姿で白い二の腕と黒タイツ美脚を振り回し、フェロモン乱舞。殺人の快感に酔いながら恍惚顔を浮かべての殺戮シーンは、出番はほんの数分ながらも強烈なインパクトを残している。

 神田神保町のお宝古書店「文献書院」峰岸隆人氏も驚きの声を上げる。

「先行上映で見にいったのですが、長澤さんが出てきてビックリしました。まさかの怪人役、しかも、あんなに短い出演とは驚きです。これだけの売れっ子にもかかわらず、コスプレからコメディまで幅広い役をこなしている。仕事を選ばないところが高い好感度を保つ秘訣なのではないでしょうか」

 若き日の長澤の水着姿などを収めた雑誌グラビアや写真集などは今でも店で高値取引されていて、お宝界でもトップ女優に君臨しているという。

 長澤の妖艶美の源泉をたどると、行き着くのが11年公開の映画「モテキ」(東宝)だ。今でもファンの間で語り継がれるのが、胸を揉まれるカラミシーンだろう。酔って男の家になだれ込んだ翌朝、素肌にTシャツ姿の長澤はむんずと片方の胸をワシ掴みされてしまう。この鮮烈シーンで長澤Fカップ伝説は始まったと言えよう。

 スポーツ紙芸能デスクが解説する。

「このがっつり揉まれシーンで男性ファンの下半身を文字通りワシ掴みにしてしまった。もともと本人は、艶演技を嫌っていたわけではないでしょう。その証拠にこの映画では、居酒屋で酔っ払いタンクトップ姿になった彼女の胸の渓谷を真上からのぞき込むような際どいシーンを撮らせているんです。DVDの特典映像だけで見られる至宝シーンです」

 長澤自身「脚だけ、胸だけ、今まで撮られなかった角度で撮られて恥ずかしかった。大人にならないとできない役でした」と、うれし恥ずかし初体験を赤裸々に告白しているのだ。

 この映画公開翌年にはドラマ「分身」(WOWOW)で本格ベッドシーンに挑戦。ソファの上に寝転がると、上から男のツキ上げを受け、

「ハァハァ〜」

 歓喜高まる声を上げて脱力するのだ。

 その後、観衆の度肝を抜いたのが、カンヌ国際映画祭のレッドカーペットで魅せたドレス姿だった。

 芸能評論家の織田祐二氏も手放しの高評価だ。

「まさに上半身最大限の露出。カンヌでのセンセーショナルな世界デビューはまさに『世界よ、私の胸を拝みなさい』とアピールしているようでした」

 当時26歳、まさに下弦無双の長澤が世界アピールした瞬間であった。

(つづく)

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