タレントのデーブ・スペクターが2月10日、自身のツイッターアカウントを更新し、度重なる飲食店従業員による不適切行為について言及している。
アルバイトと見られる男性従業員が厨房内で食材や調理器具を不衛生かつ粗雑に扱い、その様子を撮影した動画をSNSへ投稿するという一連の“バカッター”騒動。若気の至りでは済まされないこうした悪質な悪ふざけ行為と、その映像拡散はとどまるところを知らず、直近では大手牛丼チェーン店のすき家を始め、くら寿司やビッグエコー、セブン‐イレブンなど、食品を扱う多くの会社が次々に謝罪へと追い込まれる事態となった。
これを受け、デーブ・スペクターは自身のツイッターに「バイト先の悪質いたずら動画が店舗の無人化やロボット化を加速させてる事に頭が回らないでしょうね」とのつぶやきを投稿。食材を扱う飲食業界がこれ以上従業員による“身内からの”悪質な被害に遭わないよう、店舗での働き手をロボットに置き換える流れが加速する可能性があるとの見解を示した。
「責任感のない学生や後先を考えない若者をアルバイトとして雇えば、遅刻も欠勤も仕事上のミスもありますし、中には上司の許可無く仕事に突然来なくなる“バックれ”をされるケースもあるでしょう。それに加えて、今回のように勤務中の悪ふざけの動画を拡散されるとなれば、もはや企業にとっては“人間”を雇うことに躊躇することも十分理解できる。アパレル業界の『GU』などはすでに一部店舗にてレジ会計をコンピューターで自動化させるなどし、単純作業の担い手を人間からロボットへ切り替えています。昨今の騒動に鑑みれば、飲食業界こそ、人件費の削減という動機以上に、従業員をロボット化させなければならない理由があるでしょうね」(テレビ誌ライター)
生魚の切り身をゴミ箱から取り出して調理する従業員の様子を収めた動画が大炎上する騒ぎとなったくら寿司は、騒動後に株価が急落する実害を被っており、今後は悪質な動画を撮影したアルバイト男性への法的措置を施す準備があることも併せて報じられている。
必死に積み上げてきた低価格回転寿司チェーンとしての人気と信頼が、いたずら動画によって破壊されてはたまったものではない。デーブ・スペクターの指摘する通り、もはや“人間”を雇っている場合ではないのかもしれない?
(木村慎吾)