これだけ世間から叩かれているのに、なぜ「バカッター」は次から次へとわいて出てくるのか。
北海道札幌市に本社を置くラーメンチェーン店「ラーメン山岡家」で、テーブルに設置された容器の蓋を手に取り、その裏に口をつけているように見える男性の動画が拡散。男性は撮影者の「何してんの?」という問いかけに、「黙れ!塩分過多で●ね!」と逆ギレしており、どことなくたどたどし口調からかなり酩酊しているようだ。
山岡家では昨年7月にも備え付けのニンニクを直接口に入れ容器に戻す動画がSNS上に拡散。栃木県内の自称・飲食店従業員ら男2人が威力業務妨害容疑で逮捕されている。
「2013年から猛威を振るい始めたバカッターですが、あれほど世間からバッシングを浴び、社会的制裁を受けているにもかかわらず、マネをする者が後を絶ちません。昨年6月には大手回転寿司チェーン『スシロー』を運営する『あきんどスシロー』が、店内でしょうゆ差しをナメた“ペロペロ少年”に6700万円の損賠賠償を求める民事訴訟が起こしましたが、のちに和解しています」(フリージャーナリスト)
迷惑行為をした人物に対して厳しい姿勢で臨むのは企業の危機管理として当然といえるが、訴訟自体はステークホルダー向けのIR的情報発信のひとつという見方もあり、提訴を取り下げるケースが少なくないという。
蓋の裏に口をつけた人物も近い将来、必ず後悔する日が訪れるだろう。
(ケン高田)