バルセロナ「審判買収疑惑」でCL追放危機!楽天は安堵、Spotifyは地団太か

 元スペイン代表のアンドレアス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)を輩出したことでも知られる、スペインサッカーの名門中の名門のFCバルセロナ(バルサ)が大ピンチに立たされている。

「今年の頭から審判の買収疑惑が持ち上がって、今後、重大局面を迎えそうだからです。疑惑は2001年から18年にわたり、当時の審判技術委員会副会長だったエンリケス・ネグレイラとその息子の会社などに、レフェリング分析名義で約11億円の金が支払われていたというもので『ネグレイラ事件』と呼ばれています。スペイン検察は財団法人としてのバルサや元会長らを正式に起訴しているので、問題はその金が審判の判定で有利な取り扱いを受けるための贈収賄として成立するかどうかです。もちろん不正があったのであればサッカーを愛するスペイン人全体を敵に回すことになり、疑惑の段階にある今でもリーグ戦では『マフィア』と書かれた偽札がピッチに投げ込まれたり、最大のライバルであるレアル・マドリードも『非常に憂慮している』との声明を出しています」(スポーツライター)

 今後について同国メディアでは、スペインリーグでの勝ち点の剥奪や2部降格の可能性があると報じられ、UEFA(欧州サッカー連盟)も看過することは出来ず、クラブのヨーロッパサッカーNO.1を決めるチャンピオンズリーグ(CL)を始めとした大会のタイトル剥奪や大会からの一次的もしくは永久追放もありうるとしている。

 まさにクラブの存亡にも関わる深刻な危機にあるのだが、このところのバルサは踏んだり蹴ったりだった。

「コロナ禍の無観客試合で収入が激減しても、勝利を至上命題とされているがために選手の補強費を削ることはできません。とりわけ21年は銀行債務だけでなく、選手の移籍金の支払いで19の他クラブに未払いがあって、膨らんだ債務は1478億円。危機を脱するために新たに選ばれたCEOがのちに語ったところでは、債務超過の破産状態で、4月には解散していてもおかしくなかったそうです」(同)

 なんとか破産は免れたものの、欧州チャンピオンズリーグの1次リーグで敗退。プレーオフでも敗れたので、総額約75億円の収入を失ったとも伝えられていた。

 ところでバルサと言えば、楽天が16年に17−18年シーズンから4年間で年約70億円の巨額スポンサー契約を結んだことで世間を驚かせた(1年延長のオプションあり)。だが、21年9月にスポンサーを降りている。

 撤退理由は、そんな財政状況にあって至宝リオネル・メッシを手放さなければならなかったこと、選手の日本人に対する差別発言があったこと、楽天がバルサの対応に不満があったことなどとされたが、今にして思えば「金の切れ目は縁の切れ目」で、ちょうど良い時期に撤退していたことになる。

 22年になって楽天の後釜には、音楽配信サービスのSpotifyが楽天を上回る年間80億円のスポンサー契約を結んだが、この期に及んではあまりにも高すぎる買い物だったかもしれない。

(猫間滋)

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