懲罰委員会で委員長を務める鈴木宗男参院議員(75)もガーシー議員には怒り心頭だ。
永田町関係者が語る。
「懲罰が決定した直後、ガーシー議員はインスタグラムに動画をアップし、『俺を辞めさせられるのはハゲ散らかしたムネオハウスやなく俺に票入れてくれた有権者だけ』『こんなしょぼくれたジジイに参議院議員にしてもろたんちゃうわ』と鈴木議員を口汚く罵っていました。口撃を受けた鈴木議員はその後の取材で『気にしていない』『同じ土俵に乗ったら負け』と冷静を装っているのですが、実際は烈火のごとくブチギレている。『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)のインタビューでは『私自身の性格からして、ガーシーなる人に言われる筋合いはない』と本音をのぞかせていました」
場外バトルを繰り広げてきた鈴木議員とガーシー議員。国会での〝直接対決〟では〝血の雨〟が降るか。
「ガーシー議員が帰国し、国会で陳謝文を読み上げることになった場合、ひと言でも文面に自己主張を付け加えたら鈴木議員は黙っていないでしょう。その場で厳しく追及し、さらなる懲罰を求めるはず。せっかく帰国したのに除名という展開もありえますよ」(永田町関係者)
さらに立ちはだかるのが衆院議員の木原誠二内閣官房副長官(52)だ。
岸田文雄総理(65)の右腕と称される木原氏だが、以前からガーシー議員とは浅からぬ因縁が。
「ガーシー議員がドバイに逃亡する一因となったのが『BTS詐欺事件』。いつでも被害者に弁済ができる状態にもかかわらず、警察が『示談に応じるな』と働きかけていたようで、ガーシー議員はその背後に木原氏の存在を指摘。一説によれば、綾野が所属する事務所の社長が木原氏に相談し、警察が逮捕へ本腰を入れ始めたとか。事実関係は不明ですが、ガーシー議員にとって、警察を動かす木原氏は不倶戴天の敵ですよ」(永田町関係者)
そんな木原氏に対して、ガーシー議員は暴露で猛攻撃。コロナ禍真っ只中の一昨年12月、木原氏が六本木のパーティーでグラビアアイドルと朝までドンチャン騒ぎしていたことを動画で語り、さらに自身のインスタグラムでは、
〈ほんまこんなカスが官房副長官とかそら日本は破滅にむかうわ〉(原文ママ)
と、痛烈なメッセージを公開した。
「木原氏は出演したYouTubeチャンネル『日経テレ東大学』で、この『パーティー好き疑惑』を笑い飛ばしていましたが、外務副大臣(15年10月〜16年8月)の経歴もあり、このままやられっぱなしではいないでしょう。今後、ガーシー議員がドバイに滞在し続けた場合、外交ルートを使った『強制帰国』や『パスポート剥奪』で反撃に打って出る可能性も考えられます」(永田町関係者)
永田町の対ガーシー包囲網は、着々と狭められている。
*週刊アサヒ芸能3月16日号掲載