日本ハム・新庄剛志監督「FA人的補償」で「大チョンボ」の舞台裏

 日本ハムが国内FA権を行使してソフトバンクに移籍した近藤健介の人的補償を巡り、球団内で足並みが揃っていない。

 1、2軍首脳陣と球団フロントが集まったスタッフ会議が行われた1月9日、新庄剛志監督は人的補償候補について「投手3人、野手1人」と明言。その場で下手投げのポーズを取ったり「もう一度、輝きを取り戻させたい」と、大学時代に無敵を誇るも、プロ入り後はさっぱりなドラフト1位入団の田中正義投手を匂わせた。

 ところがスタッフ会議後には「急に決められる問題じゃない」と意気消沈なコメント。わずか半日の間に一体、何が起こったのか。球団関係者が言う。

「まずかったのは、球団側と意見をすり合わせる前に、新庄監督が私見をあれこれ話してしまったこと。チームの編成にかかわることなのに、本決まりではない話をマスコミに伝えること自体、いけなかった」

 稲葉篤紀GMも「ある程度の方向性は決めた」と会議後に明かすも、具体的な話はせずじまい。先の球団関係者は、

「高橋礼、田中正義の名前がもっと報じられてもいいが、どうやら現場からストップがかかったようだ」

 昨シーズン頼りなかった投手を補強したい思いが溢れ出てしまった、新庄監督の大ミスだった。

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