岸田政権の瓦解が止まらない。経済再生相、法務相、総務相と、わずか1カ月間で3大臣がドミノ倒しで辞任する異常事態だ。火だるま国会は10日で閉会、スタコラ逃げ切り敗走を決め込む岸田内閣をバッサリ袈裟斬りする!
「3人の息子の中で、次男が最も私に似ているとよく言われる」
昨年の衆院選で、別人がタスキを掛けて街頭立ちした〝影武者〟疑惑を追及され、こう弁明したのは秋葉賢也復興相(60)。4人目のドミノ辞任となるかどうか見ものだが、政治部デスクがこう解説する。
「タスキには小さく『次男』と書いてあったというが、他にも影武者は4人いたと言われており、公職選挙法に抵触する恐れが出てきた。ほかに、旧統一教会との関係、事務所費問題など叩けばホコリで『疑惑のコンビニ』と野党は辞任を求めている。しかし、今のところ秋葉氏に辞任の意思はなく、12月10日の国会閉会まで持ちこたえようと必死で耐えている」
これに対し、岸田文雄総理(65)は「丁寧に説明し、適切に対処する」とまるで他人事。11月27日の福島県各地の視察日程を急遽キャンセルするなど、もはや職務すら全うできない復興相は即刻更迭すべきなのだが‥‥。
「もちろんこのままでは来年1月からの通常国会が持たない。永田町では年明けにも2度目の内閣改造が行われるという憶測が流れ、これに自民党議員が『今入閣すれば袋叩きに遭うだけだ』と戦々恐々となっている。実際、寺田稔前総務相(64)に代わった松本剛明総務相(63)は麻生派でも元民主党議員。つまり〝死に体内閣〟には外様議員で十分と送り込まれたようです。次を狙う大物議員たちは断固入閣を拒否している」(政治部デスク)
松本総務相は入閣直後に共産党に政治資金パーティー券の水増し疑惑を追及されるし、もはや、永田町内での支持率はゼロ。岸田内閣の大臣イスは火あぶり磔台と化しているのだ。
官邸キャップが岸田内閣の台所事情を打ち明ける。
「もっとも、岸田総理は『墓穴を掘るだけだ』と内閣改造には否定的です。内閣を大幅に入れ替えようにも、旧統一教会との関係が真っ白な人材は払底しており、カルト教団問題を蒸し返され、ドミノ倒しが再発する可能性がある。そのため、とりあえず批判の多かった被害者に対する救済新法を提出し、後は死んだふりを決め込む見込みです」
しかしこの救済新法に関しても、本気度が低い〝骨抜き法〟になることが指摘されている。
「宗教法人に対して勧誘時に個人の自由を抑圧しない『配慮義務』を加えるほか、被害者側は不当勧誘だと気づいてから3年さかのぼって寄附金の取り消し返還を請求できるなど、かなり野党からの意見を取り込んだ形でまとまる方向です。ただし、肝心のマインドコントロール下での寄付に罰則がないほか、寄附金の上限額に関しても公明党への配慮がなされる見込みで、実際にはあまり実効性のない形ばかりの新法となる」(政治部デスク)
ましてや野党ペースの救済新法では岸田総理の功績もふっ飛ぶ。この体たらくでは、10月中旬に記録した自己最低の支持率27.4%(時事通信)をV字回復することは至難の業と言えそうだ。
「もちろん、このままでは支持率は下がる一方だが、実は年末まで持ちこたえれば岸田総理にチャンスが回ってくる。衆院選小選挙区の1票の格差是正による『10増10減』が12月28日から施行されるからだ。つまり、次の衆院選では新しい区割りとなり、その立候補地の決定権を持つ岸田総理が解散権の行使をチラつかせ、自民党議員の生殺与奪を握るパワーを取り戻すことになるのです」(官邸キャップ)
今や岸田ビジョンが見据えるのは、ウルトラCを発動する構えを見せて、会期末を逃げ切ることでしかないというのだ。
*週刊アサヒ芸能12月15日号掲載