2018年に「南北融和の象徴」として、北朝鮮の金正恩総書記が韓国に寄贈した豊山犬をめぐって、韓国の新旧大統領が押し付け合いのバトルを繰り広げている。これまでは文在寅前大統領が私邸で飼育していたが、尹錫悦氏が大統領に就任して以降は、餌代や管理費用が政府から支払われていないとして、返却する意向を示している。
この話題を取り上げたのが、11月10日放送の「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)。スタジオでは犬も食わない内輪喧嘩が繰り広げられることとなった。
番組では、文在寅前大統領の「この半年間、大統領記録物であるペットを無償で養育し、愛情をそそいだことにむしろ感謝すべき」という主張を紹介。司会の宮根誠司は、犬が政争の具にされている可能性に触れて、「梨泰院の悲惨な事故があり、昨日も北朝鮮がミサイル発射しているわけですよ。これ国民失望しますよ」とバッサリ。
読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏も「国の元首ですよ。もうね本当に、犬のほうがよっぽど迷惑って感じですね」と呆れ気味。これを受けて元衆議院議員でタレントの杉村太蔵はこうコメント。
「韓国の人、怒るかもしれないけど、韓国ドラマ見てると、第1話のエピソードとしてはちょうどいいエピソードですよ」
スタジオに失笑が漏れる中、杉村は「ここから先ね、前大統領と現職大統領、壮絶なバトルが始まるんじゃないかと…」と語るも周囲は無反応。「もしいらないコメントだったら削除します」と付け加えた。
これに宮根は「あなた、ネットフリックス見過ぎだし」とツッコミ。そこから杉村のところへ歩みよると、「もうちょっとで番組が終わるからってね…」と、テーブルの上に置いてあった書類を手に、「他の番組の台本、持ってくるのやめてもらえる?」と指摘。杉村は慌てた様子で「申し訳ない」と謝罪するも、宮根が「集中して!」「『ミヤネ屋』に集中して」と厳重注意して、番組はCMに入った。
「杉村さんが読んでいた台本は、関西ローカル番組『今田耕司のネタバレMTG』のもの。同じ読売テレビの制作ですが、生放送中に別番組の台本を手元に置いていたのはビックリ。この日は旧統一教会の献金問題を議論している際にも、トンチンカンな質問をして、視聴者からは《杉村太蔵は話を聞いてたんか?》《紀藤弁護士の邪魔をしないで》《コメントが適当すぎるだろ》といった批判が殺到。頭の中は別番組のことでいっぱいだったのかもしれません」(テレビ誌ライター)
12日放送予定の「今田耕司のネタバレMTG」ではどんな気の利いたコメントが聞けるのか。予習の成果を見せてほしい。