10月から新型コロナウイルスの水際対策が緩和され、街には外国人観光客が目につくようになった。さらに全国旅行支援による人流増加で早くも第8波の到来が懸念されている。
そんな中で10月14日放送の「ひるおび」(TBS系)は、インフルエンザと新型コロナの同時流行のリスクについて解説した。
番組では、国立感染症研究所のデータをもとにしたインフルエンザ抗体保有率をグラフで紹介。2020年にくらべて2021年の数値は2割近く下がっていることを伝えた。
スタジオ出演した「いとう王子神谷内科外科クリニック」の伊藤博道院長は、インフルエンザについて「流行ると思います」と述べ、「しかも水際対策も緩和されてますから、一方で『マスクを外そう』ということも進んで、ウィズ・コロナっていう中でインフルエンザが流行らない理由が見当たらない」とコメント。
これに司会の恵俊彰が「マスクしてたって防げないわけですからね」と感想を述べて、長崎大学大学院教授の森内浩幸氏に聞くと、「海外から入ってくる。入ったものは国内でも広がりやすい。ウイルスに感染した後も免疫が落ちていますので確実に発症して他の人にうつしていくような流れ」として感染の波は「間違いなく来る」と解説した。
恵が俳優の上地雄輔に「上地君、小さいお子さんいらっしゃいますけど…」と話を振ると、「それこそマスクしているから免疫力が下がってるってことないんですか?」と直球質問。伊藤博道院長は困惑したように「そこは科学的な答えができないかもしれないので森内先生に…」と返すと、森内氏は「自然免疫」について説明し、「ずっと子供たち、いろんな感染症にかからない状態が続いたので今、言われたような意味での免疫が落ちるというのはあり得ると思います」と回答。恵は「マスクをしているから弱まってるんですか?」と聞くと、森内氏は「マスクをしているからっていうことではなくて、感染する機会がなければ、私たちの自然免疫というのは感染したり生ワクチンを接種することで鍛えていきますので、そういう鍛える機会が少なくなったというのは言えると思います」と回答した。
これを受けて上地は「それこそ小さい子供が黙食してたりとか、大人たちに『なんでマスクしないの?』って気になってる子たちもいっぱい…ボクの子供たちもそうなんですけど、子供たちのほうがマスクいっぱいしているのにそれで免疫力が落ちてたり…それって何なんだろうな、って考えちゃう」と私見を述べた。
これには《上地さんよく言った。子供のマスク強制はやめさせてほしい》《その通り、マスクの着けすぎは逆効果だよね》《もっと言って、マスクは逆効果》といった賛同の声が続々。「NOマスク運動」に少なからず影響を与えそうだ。