ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は25日、プレイステーション5(PS5)の本体価格を9月15日から値上げすると発表した。PS5は2020年11月の発売以来、品薄が続き、いまだ入手困難。そんな中での大幅値上げに、批判的な声が相次いでいる。
SIEは今回の値上げについて「世界中で発生している物価の上昇や、好ましくない為替の動向」を受けたものと説明。日本以外にも欧州、中東、アフリカ、ラテンアメリカ、カナダでも値上げが実施される。日本ではPS5通常版が6万478円に、ディスクドライブが非搭載のデジタル・エディションが4万9478円へと、それぞれ5500円の値上げとなるが、「今後もPS5の供給状況の改善を最優先に取り組んでまいりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます」としている。
さらに「このたびの価格改定はどうしても避けることのできない決断」というが、ネット上では《そもそも買いたくても買えないのに値上げするなんてヒドすぎて笑えない》《ここまで入手困難で価格だけが上がっていくと、さすがに品薄商法を疑いたくなる》《この値上げを納得しているのは転売ヤーだけだろう。さらに高く売る理由ができたということ》《値上げが避けられないなら、そろそろ真面目に転売対策をどうにかしてくれませんかね?》など厳しい意見が相次いでいる。
「ソニーグループは様々な商品の値上げを実施しているので、PS5もその流れを逃れることができなかったのでしょう。基本的にゲームのハードは値下げされることはあっても、値上げされることはまずないので、SIEとしても苦渋の決断だったのかもしれません。ただ、まだ値上げ前にも関わらずフリマアプリなどではPS5の販売価格を釣り上げて売り出す転売ヤーもすでに見られるので、今後PS5はさらに入手が難しい状況になるかもしれません」(ゲームライター)
転売ヤーの暗躍を止めることはできないのだろうか…。
(小林洋三)