かつて王子と呼ばれ、日本中に一大旋風を巻き起こした2人が再び注目を集めている。1人はこの秋、11年のプロ野球生活に別れを告げた〝ハンカチ王子〟こと元北海道日本ハム投手の斎藤佑樹、もう1人は〝ハニカミ王子〟ことプロゴルファーの石川遼だ。
斎藤の場合、一軍の戦力として貢献できたのはプロ入り後の2シーズンのみ。それ以降は不振と故障に苦しみ、ここ数年は「なぜ戦力外通告を受けないんだ?」と非難を浴びていた。だが、引退を表明してからはそうしたバッシングも消え、報道は好意的なものばかりだ。
「大学野球で解説者デビューした際は、まさかあそこまで的確に解説できるとは思いませんでした。抜群の知名度とあのルックスで引退後はメディア各社からのオファーは必至でしたが、評価が上がったことで争奪戦はさらに過熱しそうです」(芸能ライター)
野球解説者としての枠に収まらず、スポーツキャスターや北京冬季五輪のコメンテーター起用の噂も出ているほど。そもそも超一流選手ですら引退後にここまで報じられるケースは稀で、「情報番組やバラエティ番組からの出演オファーも殺到している」(同)という。
一方、これまで築いてきた実績と名声を地に落としてしまったのが石川遼。アメリカから帰国後の自主隔離期間中にゴルフ場でラウンドしていたことが写真週刊誌『FLASH』に報じられ、ジャパンゴルフツアー選手会の副会長と理事を辞任。さらに日本ゴルフツアー機構(JGTO)からは1ヶ月の出場停止処分を受けた。
「コロナの感染拡大を防ぐために国が設けたルールを破ったのは重い。非常識な人物として世間に印象づけてしまった。長髪&無精髭へのイメチェンもゴルフファン受けが悪く、かつてのような高い好感度を取り戻すのは至難の業でしょう」(同)
18日開幕のダンロップ・フェニックス、25日開幕でホストプロを務めるカシオ・ワールドオープン、最終戦の日本シリーズJTカップと年内の全3試合を欠場。スポンサー各社との契約の行方も怪しくなってきた。長い雌伏の時を経て再ブレイクの兆しを見せている斎藤佑樹に対してあまりに対照的。2人の立場はすっかり逆転してしまったようだ。