東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は7月14日、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」の開閉会式4式典のクリエイティブチームのメンバーを発表。ミュージシャンの小山田圭吾が作曲陣に加わっていることが判明し、ネットで批判の声が相次ぐ状態になっている。
「小山田は80年代後半、小沢健二らとともに『フリッパーズ・ギター』を結成しブレイク。彼らのサウンドは“渋谷系”として後進のミュージシャンに大きな影響を与えました。91年の解散後はソロプロジェクトの『Cornelius』として活動しています」(音楽ライター)
そんなカリスマ・ミュージシャンの小山田の起用がなぜ批判されているのか。
「小山田が過去に雑誌で告白したイジメの問題がやり玉に挙がっているようです。小山田は94年に音楽雑誌『ロッキング・オン・ジャパン』、そして翌年にはサブカル誌の『クイック・ジャパン』でも、小学生の頃から高校時代まで障がいのある複数人の生徒へのいじめに関わっていたことを明かしています。その内容は思わず顔を背けたくなるようなモノで、『跳び箱の中に閉じこめる』『排泄物を食べさせる』といった卑劣なイジメ行為について『僕が直接やるわけじゃないんだよ、僕はアイデアを提供するだけ(笑)』などと悪びれることなく語っていたのです」(前出・音楽ライター)
こうした過去の問題行為を、反省しているそぶりも見せずに自ら語っていたことから、ネットでは「障がい者の生徒のイジメに関わっていたような奴が、パラリンピックの音楽を作曲って、出場する選手たちはどんな思いをするんだろう?」「組織委員会はこうした過去の不祥事を把握した上で小山田に依頼してるの?かなり有名な話なんだけど」「開閉会式の音楽担当が小山田圭吾と聞いてびっくり。過去のいじめの件は問題ないのか?」「30年以上前のイジメを批判するのは間違ってるという意見もあるけどそれは違う。いじめられた側にとっては過ぎた年月は関係なく傷が残ってるよ」「こんな卑劣な人間が関わっている開閉会式は絶対に観ない!」と、非難が殺到している。
脳科学者の茂木健一郎氏は16日、自身のツイッターを更新し、この問題について「これはキツい。外すしかないかも」「小山田圭吾さんのこと、もしこの時点で音楽を変えるとか難しいとかいうことがあったら、やはりもはやご本人が出てきて会見なさって、あの時点の自分と今の自分は違う、深く反省して違った人間になっているということをおっしゃるしか、おさまり方はないように思う」などと語っている。
「オリンピックの開会式までは1週間を切りましたので、今さら音楽を変更するのは不可能でしょう。となると世間の批判を収めるためには、やはり小山田さん本人が自身の口から語るしかないでしょうね」(ネット系ライター)
小山田の口から謝罪・反省の言葉は聞けるのか? それがないなら、せめて8月24日開会のパラリンピックの音楽だけでも変更したらいかがだろうか?
(石見剣)